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忙しい人の「積立術」 最低限知っておきたい2つのポイント

2016/11/2
忙しい人の「積立術」

(写真=PIXTA)

仕事が忙しくても、“将来の備え”の必要性に気付いている方は多いだろう。また、どうも実感が湧きづらく、真剣に取り組めていないのではないだろうか。
そこで、今回は定年後に楽しい老後を送るために、忙しくても、老後資金を準備できる方法をご紹介しよう。

老後に向けたマネープランの考え方

ここではまず、老後(60歳以降)資金のシミュレーションをしてみよう。

まずは支出から計算してみよう。仮に寿命が80歳までとし、毎月の出費を30万円とすると、60歳以降で「月30万円×240ヵ月(20年×12ヵ月)=7200万円」が必要になることがわかる。次に収入はというと、65歳から年金が毎月13万円もらえるとすると、「月13万円×180ヵ月(15年×12ヵ月)=2340万円」が収入として見込める。差額の4860万円を現役の時から準備する必要があることがわかる。仮に、現在35歳だとすると、「4860万円÷300ヵ月(25年×12ヵ月)=月16.2万円」準備が必要になることがわかる。

次に、老後資金に向けた準備で知っておきたい2つのポイントを見ていこう。

資産形成時に知っておきたい「2つのポイント」

老後資金の準備に向けた資産形成には、長期スパンでの準備が重要になる。資産形成には様々な方法・商品があるが、ここでは、いわゆる値動きのある金融商品に着目し、最低限知っておきたい、「複利の効果」「ドル・コスト平均法」という2つのポイントを紹介する。

①期間が長ければ長いほど差がつく「複利の効果」とは?

利息の計算方法には「単利」と「複利」があり、単利は元本にだけ利息が付くのに対し、複利は元利合計に対して利息が発生する。

たとえば、「預入金100万円、利息5%」を条件に簡単にシミュレーションをおこない、「単利」と「複利」でどの程度の差が出るのかを示したのが下の表だ。

単利と複利のシュミレーション
(単位:円)

1年後は、単利も複利も同じ、「100万円×5%=5万円」だが、30年後には、単利と複利で約180万円もの差が付くわけだ。早く始めれば始めるほど効果が大きくなることがおわかりいただけただろう。

次に、購入タイミングの話として「時間分散」の考え方を見ていこう。

②定額で購入タイミングを分ける「ドル・コスト平均法」

知っての通り、投資商品は安いときに買って高いときに売ればもうかる。ただし、購入するときの価格が高いのか? 安いのか? を判断するのは難しい。安いと思って購入してもさらに価格が下がり、結果的に高値買いになってしまうこともあるからだ。そうであれば、市場価格が高い時には少なく購入し、市場価格が安い時に多く購入すれば、一定程度取得単価を平準化する効果を期待することができる。

ドル・コスト平均法は、「購入量」ではなく「購入額」を一定に保つため、購入価格と購入量の関係は以下のようになる。

・価格が低いとき購入量(口数)が増加
・価格が高いとき購入量(口数)は減少

購入タイミングを分散(時間分散)させていくことで、平均購入単価を引き下げ、リスクを抑える狙いがある。例えば、変動する金融商品を1回で30万円投資するのと、今後半年間・毎月5万円ずつ投資をするのとでは、投資金額は同じでも、1回の購入にかかるリスクはまったく異なる。1回の購入は6分の1の重みとなるため、心理的なハードルも下がるのではないだろうか。

このように、「複利効果」「ドル・コスト平均法」のメリットを享受するためには、できるだけ早く始めることがマネープランを立てる上で重要だということがおわかりいただけただろう。

2つのポイントを自動で任せられる「積立術」とは?

これまで見てきた2つのポイントを、忙しい人でも実践することができるのが「自動積立」だ。自動積立は、あらかじめ自分で金融商品・購入する金額を決めれば、普通預金口座から所定の日に所定の金額が引き落とされ、その金融商品を購入してくれるというもの。特に意識しなくても資産形成を行ってくれる仕組みのため、忙しい人でも始めることができる。

自動積立では、現在のところ国内に比べ金利が高い「外貨預金」や資産運用の専門家が運用を担う「投資信託」も選択できるので、資産のバランスを見ながらこれらの商品を選択するのもよいだろう。

  • 投資信託や外貨預金には、価額変動や為替変動による元本割れのリスクがあること、取引にともなう手数料がかかること、等の特徴もよく知っておく必要があります。それぞれの商品の留意点については必ず下記ページでご確認ください。

記事提供:株式会社ZUU

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