環境ビジネス情報

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話題の環境本

地球環境の事件簿

石 弘之 著  岩波書店

著者は、大ロングセラーで、大学の教科書にもよく採用されている『地球環境報告』『地球環境報告(監)』(岩波新書)など、多数の著作がある環境問題の第一人者である。環境問題を追いかけて40年、本書は、地球の将来の先取りと思われる世界各地の現象に迫ったものである。バイオ燃料ブームが招いた食料価格の高騰、急拡大している自然災害、痛めつけられた生態系など、最新データを駆使して地球と人間の「事件」を読み解いていく好著。



食の安全と環境

松永 和紀 著  日本評論社

『シリーズ 地球と人間の環境を考える』第11巻。このシリーズは「環境を科学の視点で捉え、これまでの定説を見直す」という趣旨で編集されており、既刊書もすべて「目からウロコの1冊」として信頼と好評を得ている。本書も、タイトルにあるように、地産地消、食品リサイクル、遺伝子組み換え、農薬、化学肥料、食品添加物など、あらゆる食に関する定説を見直し、食料生産と環境負荷の全体像を理解することができる貴重な1冊である。



スマートグリッド

横山 明彦 著  日本電気協会新聞部

スマートグリッドの実現への道とは何か。本書は、スマートグリッドについて電力供給の基礎からわかりやすく徹底解説している。構成は「第1章 スマートグリッドブーム」「第2章 スマートグリッドを定義する」「第3章 欧州の取り組み」「第4章 米国の取り組み」「第5章 日本版スマートグリッドとは」「第6章 中国、韓国の取り組み」「第7章 スマートグリッドの将来像と実現への課題」。類書はまだ少なく必読書といえるだろう。



● 環境書5月度売上げベストテン

ジュンク堂書店(池袋本店)2010年5月1日〜31日


1 スマートグリッド 日本電気協会新聞部
2 「スマート革命」の衝撃 エネルギーフォーラム
3 生物多様性国家戦略2010 ビオシティ
4 地球環境の事件簿 岩波書店
5 センス・オブ・ワンダー 新潮社
6 生物多様性とCSR 信山社
7 廃棄物処理法 虎の巻 日経BP社
8 食の安全と環境 日本評論社
9 生物多様性<喪失>の真実 みすず書房
10 エネルギー・水・食糧危機 日経サイエンス社

例年、春から数カ月はフレッシュマン用に入門書がベストテン入りする時期なのだが、2010年は少し様相が違う。話題の「スマートグリッド」関連書が出版されると、すぐにベストテン入りを果たすほどの売れ行き。また、今秋のCOP10を見据えて、「生物多様性」関連の出版点数が続々と増えている。この言葉は世間にも浸透してきたのか、中学生でも読むことのできる入門書から企業向けの専門書までとても好調。

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