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話題の環境本

私のおすすめ Eco Book

地球に自然を返すために自然を復活させるボランティア◎ 地球に自然を返すために自然を復活させるボランティア

八木 雄二 著 知泉書館

 本書は自然に関わるボランティアを始めようとする人への指南書ですが、単なるマニュアル本にとどまらない魅力があります。哲学を専門とする著者は、30年以上東京都の野鳥公園で自然環境保全のボランティアをしてきました。その経験を踏まえ、著者は、すでにあるボランティア団体に参加するのではなく、自ら仲間を募って、ささやかな夢を実現させようと提案します。

 週末に行く少し大きな公園。緑が広がっています。さて、その一角にでも野生的な自然があったらもっとよくなるのでは?そこには公園の管理者がいます。会って提案をしましょう。提案には、現状、目標、そのために必要な作業などを示しますが、あなたの夢が印象的でなければなりません。そう、あなたには夢があります-。

 自然のための作業は自然の変化と全体のうちに常に埋没する作業である、と著者は言います。そのため、作業結果は人手が入ったかどうかもわからないものですが、作業した本人は自然を内側から体感することができます。

 地球に自然を返す作業をしてみませんか。人工の森として有名な明治神宮の森のように、何十年後かには、まるで太古からの森のようにうっそうとして、しかし、都会の人々がわざわざ寄り道していくような森をつくることができるかもしれません。


推薦人:MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店スタッフ 鍜治 美波さん


新刊紹介

◎ 原子力市民年鑑2013

原子力資料情報室 編 七つ森書館

原子力資料情報室による最新のデータブック。日本と世界の原子力を取り巻く状況が一目瞭然。

原子力市民年鑑2013


◎ 日本の深海 資源と生物のフロンティア

瀧澤 美奈子 著 講談社

講談社の科学シリーズ、ブルーバックスが、メタンハイドレートなど近年注目の海底資源が眠る、日本の深海を紹介。

日本の深海 資源と生物のフロンティア


◎ 環境の科学と技術 知っておきたい基礎知識

日経エコロジー 編著 日経BP社

雑誌『日経エコロジー』の記事をまとめた一冊。環境関連の科学と技術の基礎を学ぶことができる。

環境の科学と技術 知っておきたい基礎知識


温故知新 〜今こそ、古典を〜

宇宙船地球号 操縦マニュアル◎ 宇宙船地球号 操縦マニュアル

バックミンスター・フラー 著 芹沢 高志 訳 筑摩書房

 宇宙船地球号(Spaceship Earth)」という言葉の生みの親、バックミンスター・フラー(1895-1983)は、「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称された不世出の天才である。常識を超える宇宙的な発想と思考力で独自の幾何学を編み出し、数々の独創的な発明品を生み出したが、そのどれもが、死後30年たった今も、全く色褪せない。

 1969年に発表された本書は、そんなフラーの宇宙的な発想と思考法に触れるのに最適の一冊だ。本書で特にフラーが強調するのは包括的な思考の重要性である。専門分化の愚に陥らず、包括的に思考し、シナジーが働くようにデザインをすれば、私たちは問題なくこの地球上で生きていくことができる。要は宇宙の原理に従った正しいデザインをできるかどうかなのだ。そのために「知性の翼」を広げて飛び立とうじゃないか。そうフラーは呼びかける。

 実際、フラーは飛んでいた。「宇宙船地球号」は比喩でも何でもない。フラーは、「宇宙飛行ってどんな感じだろう」と問われると、「みんな経験しているじゃないか。私たちはみんな、宇宙飛行士なのだ」と答えたという。フラーにとっては、生きている毎日そのものが宇宙飛行であったのだ。


推薦人:株式会社日本総合研究所 マネジャー 井上 岳一


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