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SAFE EYE



2012年に希望をつなごう

 2011年を振り返ると、国内では放射能汚染という未知の環境問題が現前のものとなり、一方でCOP17の最終合意に象徴されるように気候変動対策は先送りが決定的となった。短期的に景気回復を持続させ、成長を促進し、金融の安定を回復することが世界各国の共通の急務となる中、多くの環境問題の優先順位が低下している現実は否定できない。

 しかし、世界人口が70億を超えた今、「人類の存在と地球の容量限界との間のギャップ」はますます広がっている。しかも、大気中の炭酸ガス濃度の増加にしても、生物多様性の減少にしても、危機的状況が現れてから手を打ったのでは、もはや手遅れであることが懸念されている。その意味では、時間的猶予は刻一刻と失われているというべきである。

 2012年は6月に、リオデジャネイロ(ブラジル)において「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が開催され、「持続可能な開発及び貧困根絶の文脈におけるグリーン経済」「持続可能な開発のための制度的枠組み」をテーマとして、焦点を絞った政治的文書が採択されることが期待されている。

 環境問題は、人間の想像力(イマジネーション)が働かなければ決して解決できないといわれることがある。だからこそ、解決への難しさもある。それでも新年にあたって、何とかこの想像力を活性化させ、希望をつないでいくことを志向したいと思わずにはいられない。

(株式会社日本総合研究所 足達 英一郎)


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