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eco japan cup 2010

eco japan cup 2010 ビジネス部門 環境ビジネス・ベンチャーオープン受賞者

電動バイクの普及

球温暖化など環境問題を背景にガソリン車から電気自動車への移行が進んでいる。しかし、現状の電気自動車は航続距離や価格などの難題を抱えており、本格普及にはまだ多くの時間を要すると予想されている。Terra Motors(テラモーターズ)株式会社は、こうした現状の打開策として、まず電気自動車より開発コストが低く、近距離利用が多い電動バイクの普及が有効であると考え、独自の電動バイク開発に乗り出した。

 同社が手掛ける電動バイク「SEED(シード)」は、48ボルトの大容量バッテリーと600ワットの高出力モーターを搭載し、1充電実用走行距離35〜45キロメートルを達成。家庭用コンセントから2〜3時間で70%、7〜9時間で100%充電することが可能だ。さらにリチウムイオン電池より安価なシリコンバッテリーを採用し、中国に合弁工場を設立して量産体制を整えることで低価格化を実現した。従来の電動バイクであれば、ガソリンバイクの2倍近い価格が当たり前とされているが、同社は「ガソリンバイクより安く」を謳い、車両本体価格99,800円という驚くべき価格設定でシードを市場に投入した。現在、シードは家電販売店やホームセンターを中心に約500店舗で販売されており、2010年には当初の販売計画である年間1,000台を上回 る受注を獲得している。

 同社では、一般消費者向けの製品に加え、新聞配達専用の「FREENO PRESS(フリーノ・プレス)」や一般業務用の「BIZMO(ビズモ)」などの車種を揃えている。これには業務用車両から電動バイクの普及を促進しようという狙いがあり、フリーノ・プレスとビズモはスタンドや前かごを強化するなど配達用途に特化した仕様となっている。同社では、業務向けの市場に対し、排ガスや騒音を出さないこと、燃料費をガソリンバイクの7分の1近くまで抑えられるコストメリットをアピールしている。さらに、業務用バイクの整備会社と提携して全国300カ所を超える拠点を確保。メンテナンス体制を整えることにより、導入企業に品質への信頼と安心感をもたらすことで電動バイクの普及を目指している。

 同社代表取締役である徳重徹氏は、「将来、電動バイクの開発・製造・販売を日本の新産業へと成長させたいという思いがある。また、ガソリンバイクによる大気汚染や騒音被害などの問題を抱えるアジア諸国において電動バイクへの転換を促し、環境問題の解決に貢献したい」とビジョンを語っている。大手企業に先んじて電動バイクの普及に取り組む同社の活躍が期待されている。


Profile

徳重 徹氏

徳重 徹氏 Terra Motors株式会社 代表取締役社長

性能面においても耐久性においても十分な競争力を持つ車両を開発できたと自負していますが、市場での普及を実現するには、メンテナンス網拡充と認知度向上が必要だと思っています。eco japan cupで素晴らしい賞をいただきましたので、受賞に恥じないようブランド力と商品力のさらなる向上を目指します。




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