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eco japan cup 2010

eco japan cup 2010 ビジネス部門 環境ビジネス・ベンチャーオープン受賞者

小浜温泉水とその温泉熱を活用した、CO2削減「エコロ塩」作り

1日約1万5,000トンの湧出量を誇る長崎県雲仙市小浜町にある小浜温泉。しかし、その35%に当たる約5,250トンの温泉水は未使用のまま海に排出されていた。この貴重な地元資源の有効利用を目指し、建洋水産は高温の温泉熱とナトリウムを含む良質な温泉水を活用した製塩方法を開発。特許を持つ独自製法により環境に優しい「エコロ塩TM」を製造・販売している。

エコロ塩の原料となるのは、小浜温泉の温泉水と雲仙の伏流水を含む海水。この2つをブレンドし、105℃に及ぶ高温の温泉熱を利用して水分を蒸発させ、天日干しで完成させる。日本では昔から海水を使った塩づくりが行われてきたが、従来の製法では水分を蒸発させる工程で重油や薪を燃焼させるため大量のCO2が発生していた。これに対し、建洋水産の製法は化石燃料の代わりに温泉熱を利用する。橘湾の海底深くから海水をボーリングし、ポンプで汲み上げる際には電力を要するが、CO2排出量は従来製法の約6分の1に抑制することができる。現在の年間生産能力45トンを、従来製法の塩と置き換えると年間100トンの CO2削減効果に換算できる。

 海水に温泉水を加えてつくるエコロ塩は、豊富なミネラル分とまろやかな口当たりが特徴。同社では、塩のほか、煮詰めて結晶化する前のかん水(濃い塩水)を「小浜温泉塩の宝石食塩水」と名づけ商品化している。今後は、地域と連携しながら地元食材と組み合わせた特産品の開発にも力を入れていく予定だ。こうした地域一体の取り組みが、地域に根ざした環境保全事業を対象にした「JP地域共存ビジネス賞」の理念と合致し、今回の受賞につながった。同賞の提供企業である日本郵政グループは、全国に拠点を持つ自身のネットワークを活用した受賞プランの支援を予定しており、エコロ塩の今後の発展が期待される。


受賞者コメント

木村 広大氏

木村 広大氏 建洋水産

小浜町の温泉という地元の恵みを生かした事業を展開してきた弊社としては、地域活性化に目を向けたJP地域共存ビジネス賞をいただけたことは大変喜ばしいことです。今後は、弊社の塩と地元の資源を組み合わせ、新たな特産品を開発し、地域活性化に貢献していきたいと考えています。




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