三井住友銀行承継アドバイザリー部 榊原 貴裕 三井住友銀行承継アドバイザリー部 榊原 貴裕

今まで携わった案件の中で一番印象に残っているものはなんですか

初めて自分の提案をお客さまにご採用頂けたことが一番印象に残っており、その時にお客さまにかけて頂いた言葉は今も私の原動力になっています。そのお客さまは将来の事業承継を見据えて準備を始めたいと考えていらっしゃいました。まだ、後継者も明確ではなかったことに加え、複数の事業を1社で行っていたため、全ての事業を承継することは後継者の負担になるのではないかとお考えでした。そこで組織再編を提案し、お客さまの顧問税理士とも議論しながら実行をサポートさせていただきました。組織再編と一口に言っても、様々な手法があります。持株会社を作る方法や、会社を兄弟会社のように分割する方法もあります。なかなか馴染みが無いことも多く、実行までには様々なハードルがあります。お客さまに最適な組織形態を一緒に考え、作り上げていく過程では何度も議論を重ねました。最終的に、お客さまから「一緒に考えてくれてありがとう。誠実で説明もわかりやすかったので信頼できると思った。」とのお言葉を頂戴することができました。当時の私は経験もまだ浅かったので、とにかく一生懸命にわかりやすく説明することを意識していました。今考えるとそれだけでは足りないと思いますが、お客さまと信頼関係を築けたことがとても嬉しかったです。

お客さまとお会いする上で大切にしていることはなんですか

先ほどの印象に残っている案件と繰り返しになりますが、「誠実に、わかりやすく」ということを大切にしています。我々ははじめてお会いするお客さまと事業承継や資産承継といった話題をするので、限られた時間の中でもお客さまに信頼いただく必要があると思います。
また、事業承継は複雑な税務や法務などが関係してくることが多いので、お客さまが億劫に感じられ、ついついご検討を後回しにされてしまっているケースを多くお見掛けします。そういった部分をお客さまにわかりやすくご理解頂くようにお手伝いすることで、本当に時間をかけてご検討頂きたい「次世代にどう繋ぎ、会社をどう成長させていくか」というテーマをお客さまと一緒に議論をしていきたいと思っています。