SMBC環境配慮評価融資/私募債ecoバリューup取組企業からの寄稿

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SMBC環境配慮評価融資/私募債ecoバリューUP取り組み企業からの寄稿 株式会社林産業

特徴的な環境取組

 2009年ISO14001を取得するに当たり、当社の製造販売活動に関わる様々な環境への影響を勉強することになりました。

 企業活動を行うことは大きなエネルギーを消費し、それが環境に直接的にまたは、間接的に様々な影響を与えますが、その活動の中で、規制原料、環境汚染物質を“使用しない”、“排出しない”は当然の行動です。

 またその後、2011年3月11日東日本大震災の被災で、身近で当たり前に供給される水道、ガス、電気がどれだけの努力の末に整われているかも思い知らされ、それら社会的重要性を、実体験により強く認識することになりました。こうした基本インフラも、それが作り出される時に大きなエネルギーを消費、環境に負荷を掛けて供給されております。

 当社は、様々な様態で供給されるエネルギーを、いかに効率よく(無駄なく)使わせて頂き、少ない負荷でより多くの資材を市場に供給できるか?に強く取り組んでおります。

 バイオ原料を使用した製品の開発、上市
 モーター効率(社内100機以上)の調査と最適化、低負荷モーターへの更新
 注状況に合わせたシフト管理(無駄な就業時間の細グループ単位での削減)
 パッシブデザイン工場の研究Etc…

環境方針

 <環境理念>

 当社は、企業の活動すべてがあらゆる環境に守られ、その上に成り立っていることを深く認識し、感謝の心で地域環境を保全そして調和しながら、企業に関わる全ての人に喜ばれる企業であり続けることを目指します。

 <基本行動方針>

  • 全社員参加で地域環境を保全し、またそれと調和しながら、環境マネジメントシステムを継続的に改善します。
  • 環境関連の法律・規制・条例及び当社の同意するその他の要求事項を順守します。
  • 資源およびエネルギーの有限性を深く認識し、それらの効率的利用・節約に積極的に取り組みます。
  • 数値的な環境負荷の低減に努めると同時に、五感に訴える美しい企業であることを目指します。
  • 顧客との製品設計において環境を意識した提案を実施し、環境要望に応えられるエコロジー製品の開発を推進します。

取組開始のきっかけ

 ISO14001の取得は、当時取引先からの取得要望に応えることに主眼を置いて開始しました。しかしながら、それは企業活動のコアとしての取り組みではなく、あくまでも企業イメージアップが優先され、おざなりな活動だったと言えます。その後、震災を経験し、電力消費の規制、単価アップなどコストにも大きな影響がでるなか、どうしたら低エネルギーで企業活動が運営できるか?を真剣に考えるようになりました。このときが本格的な取り組みの開始だったと考えております。

今後の展望

 節約における環境負荷低減は、これからも当たり前な活動として継続しつづけるとともに、老朽化した生産設備、工場構造の低エネルギー効率を、環境に配慮した次世代型高エネルギー効率の生産構造体へとシフトしていきたいと考えております。パッシブハウス*1、ならぬパッシブファクトリーの構築を目指して、エネルギー負荷の見える化、分析、改善を重ねていきます。
*1 パッシブハウス(Wikipediaより一部抜粋)

 建物の性能を上げる事により、高性能の熱交換器による空調設備だけで、アクティブな冷暖房器具が不要であるという意味合いから『パッシブ(passive:受身の)』の名が付けられた。

 パッシブハウスは西ヨーロッパで普及が進み、木造に限らず鉄筋コンクリート造のパッシブハウスもあり、さらには一般住宅以外に共同住宅や消防署なども建築されている。パッシブハウスは気温が−20℃にもなる極寒の地でも、暖房なしでも過ごせるほどで、その省エネ性、断熱性、気密性は世界トップレベル。日本は四季がある独特の気候であり、日本の気候に合わせたパッシブハウス建築が望まれている。そしてパッシブハウスの基準は世界各国の省エネルギー基準の中で最も厳しいと言われ、基準を満たすためには、窓や断熱材、換気装置の選別、気密・断熱の施工技術力、熱損失や消費エネルギーの計算など高レベルな建築設計並びに施工が求められる。

「環境配慮評価融資/私募債 eco バリュー up」をご利用頂いた感想

 今回、当社環境に対する取り組みを、第三者の方から客観的な評価を頂き、かつその成果を反映した資金調達ができました。当社の環境配慮活動が、これまでには無い別のメリットとして享受できましたことに新たな自信を持つと同時に、こうしたチャンスを頂けましたことに、心より感謝申し上げます。

会社概要

株式会社林産業
  • 所在地
  • 東京都中央区日本橋富沢町10-16
  • 業種
  • ポリエチレン製軟包材製造販売
  • TEL
  • 03-3662-8843
  • URL
  • http://www.hayashi-sangyo.co.jp/
  • 事業内容
  • 当社は、昭和37年創業以来、ポリエチレン包装資材の製造・販売一筋に今日まで歩んでまいりました。
    多様化する市場のニーズにお応えすること、そしてお客様への安心と安全の保証をより強固なものにすべく、当社の品質保証の基盤をC-Max Processと命名、当社の“技術力”と“管理力”そして“衛生性”の3つの品質コンセプトを兼ね備えた生産システムとして、日々改善を繰り返しながら、そこから生み出されるポリエチレン包装材を多種多様な市場でご評価頂いております。
    軟包装資材業界においては、安価な海外製品の流入や原料市況の極端な変化など、とりまく環境はますます厳しくなる一方、高い品質は当然のごとく求められ、そしてそこに、あらゆる側面での安全性と安心性が求められております。当社はC-Max Processをベースに、常に『市場から求められる企業とは?喜ばれる企業とは?』を常に考え、実践し、社是【顧客歓喜】のもと一層の研鑽を重ねていきます。