経理

公開日:2025.02.18

銀行APIでの即時振込の概要と導入メリット-多くの企業が抱える課題と解決策とは?

銀行APIでの即時振込の概要と導入メリット-多くの企業が抱える課題と解決策とは?

多くの企業において、振込業務は未だに多くの時間と人手を要する煩雑な作業となっています。特に月末月初や繁忙期には、経理担当者は大量の振込処理に追われ、本来のコア業務に集中できないという事態も少なくありません。
また、急な支払いに対応できなかったり、タイムラグによる機会損失が発生したり、手作業による入力ミスや確認漏れは、誤振込などの重大なトラブルを引き起こす可能性があり、企業の信用問題にも発展しかねません。
本記事では、従来の振込業務の課題を解決する銀行APIでの即時振込について、その仕組みからメリット、活用シーンまで、企業の経理担当者や経営者が知っておくべき情報を網羅的に解説します。

銀行APIでの即時振込とは?従来手法との比較と特徴

24時間365日対応!リアルタイム送金の仕組みと従来との違い

即時振込とは、人手を介さず、時間的制約から解放され、リアルタイムで振込が完了するサービスです。従来の振込では、自社の営業時間内に手続を完了する必要があり、自社の営業時間外や休日に受け付けた振込は翌営業日の処理となるのが一般的でした。一方で銀行APIでの即時振込では振込処理のスピードと対応時間にメリットがあり、銀行API連携を通じて、24時間365日いつでもどこでも振込が可能です(メンテナンス時は除く)。

給与支払いや緊急時の即時決済が可能に

銀行APIによる即時振込はその仕組みから、例えば、急な支払いが発生した場合でも、即座に資金を移動させることができます。また、アルバイトやパート従業員への給与支払いも、勤務後すぐに実行することが可能となり、従業員満足度の向上にも寄与します。従来のように、銀行の営業時間に合わせて振込を行う必要がなくなるため、業務効率が大幅に改善されます。

銀行APIでの即時振込導入で得られる2大メリット

銀行APIでの即時振込の導入は、企業に様々なメリットをもたらします。
ここでは、特に大きな2つのメリットについて詳しく解説します。

経理業務の大幅な効率化 工数削減とスピードアップ

銀行APIでの即時振込の導入により、経理業務の効率化が実現します。銀行API連携による自動化で、振込データの作成から送信、入出金確認までの一連の業務をシステム化できます。手作業による入力や確認作業が不要になるため、経理担当者の負担が軽減され、作業時間も大幅に短縮されます。さらに、振込状況を自動で確認できるため、消込作業も迅速化され、業務全体のスピードアップにつながります。

人的ミス防止とコンプライアンス強化でリスクを低減

銀行API連携による自動化は、人的ミスの防止にも効果的です。手作業による入力ミスや確認漏れなどのリスクを排除し、正確な振込処理を実現します。また、取引記録をシステム上に保存することも可能なため、監査証跡の確保も容易になります。さらに、銀行API連携を通じて、振込先の情報を自動的にチェックし、コンプライアンス強化にもつながります。

銀行API連携で振込業務を自動化!業務効率化へのステップ

即時振込の利便性を最大限に活かすためには、銀行APIとの連携が鍵となります。銀行API連携により、振込業務を自動化し、さらなる業務効率化を実現できます。

API連携とは?仕組みとメリットをわかりやすく解説

API(Application Programming Interface)とは、異なるソフトウェアやアプリケーション間でデータをやり取りするための仕組みです。銀行API連携とは、企業のシステムと銀行のシステムを直接接続し、振込データの送信や入出金明細の取得などを自動的に行うことを指します。従来のように、インターネットバンキングに手動でログインし、振込データを一件ずつ入力する手間が省けるため、業務効率が飛躍的に向上します。

振込業務自動化で人的ミス削減&コスト削減

銀行API連携による振込業務の自動化は、人的ミスの削減にも大きく貢献します。手作業によるデータ入力では、どうしても入力ミスや確認漏れが発生しがちです。しかし、銀行API連携によってシステム間でデータを自動的にやり取りすることで、こうしたリスクを大幅に軽減できます。また、振込業務にかかる人件費や時間的コストも削減できるため、経費削減にもつながります。

三井住友銀行の銀行API「Web21サーバー接続サービス」

三井住友銀行の銀行API「Web21サーバー接続サービス」

三井住友銀行の銀行API「Web21サーバー接続サービス」を利用すれば、即時振込を簡単に導入できます。「Web21サーバー接続サービス」のご利用には、法人口座保有者向けのインターネットバンキングWeb21エキスパートタイプをご契約の上、お申込が必要です。

業種・業務別!銀行APIでの即時振込の活用シーンと導入効果

銀行APIでの即時振込は、様々な業種や業務で活用でき、ここでは、「Web21サーバー接続サービス」の具体的な活用シーンとその導入効果について紹介します。

アルバイト給与即時払いで従業員満足度アップ

飲食店や小売店など、アルバイトやパート従業員を多く抱える企業では、給与の即時払いが従業員満足度の向上につながります。従業員は、勤務後すぐに給与を受け取ることができるため、モチベーションアップや定着率向上に寄与します。

取引先への迅速な支払いで信頼関係を強化

製造業や卸売業など、多くの取引先を持つ企業では、迅速な支払いが信頼関係の構築に重要です。「Web21サーバー接続サービス」を利用すれば、請求書の受領後すぐに支払いを実行できるため、取引先からの信用を高めることができます。また、支払いの遅延によるトラブルも未然に防ぐことができます。

【小売業向け】仕入れ代金の即時決済で機会損失を防ぐ

小売業では、商品の仕入れ代金を迅速に支払うことで、商品の安定供給を確保し、販売機会の損失を防ぐことができます。「Web21サーバー接続サービス」を活用すれば、発注後すぐに仕入れ先に代金を送金できるため、商品のタイムリーな納品が期待できます。特に、需要が急増する商品や数量限定商品などの仕入れにおいて、即時決済は大きなアドバンテージとなります。

【ECサイト向け】入金確認の迅速化で顧客満足度向上

ECサイト運営において、顧客からの入金確認の迅速化は、顧客満足度向上に直結します。「Web21サーバー接続サービス」と連携することで、即時振込のみではなく顧客からの入金情報をリアルタイムで取得し、注文管理システムと連携させることが可能です。これにより、入金確認後すぐに商品の発送手配を行うことができ、顧客への迅速な商品配送を実現できます。また、入金確認の遅れによるクレームやトラブルも削減でき、顧客ロイヤルティの向上にもつながります。

まとめ:銀行APIによる即時振込導入で業務改革と競争力強化を実現しよう

本記事では、銀行APIでの即時振込の仕組みからメリット、活用シーンまで、幅広く解説してきました。銀行APIによる即時振込は、企業の振込業務を効率化し、従業員満足度の向上や取引先との信頼関係強化にもつながる、非常に有効なソリューションです。
特に、銀行APIとの連携による自動化は、手作業によるミスを削減し、業務の正確性とスピードを飛躍的に向上させます。また、24時間365日リアルタイムでの送金(メンテナンス時は除く)は、ビジネスの機動力を高めることにも貢献するでしょう。
三井住友銀行の「Web21サーバー接続サービス」は、即時振込を手軽に導入できる、信頼性の高いサービスです。本記事を参考に、まずは自社の業務フローを見直し、銀行APIでの即時振込導入による効果をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。

(※)本記事は株式会社Apolloに制作を一部委託しております。

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