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企画
公開日:2022.04.27
クラウドとは?サービスの種類とメリット・デメリットを解説
現在は、個人の生活でもビジネスにおいても、クラウドサービスの利用シーンが増えています。クラウドサービスは急速に社会へ広まっていますが、そもそもどのようにビジネスに役立つのか、わからないという方もいるのではないでしょうか。
ここでは、クラウドサービスの種類と、ビジネスにおいてクラウドを導入するメリット・デメリットについて解説します。
クラウドとはインターネット上でサービスを提供する仕組み
クラウドとは、クラウド・コンピューティングとも呼ばれ、ユーザーがインターネット上で必要に応じてサービスを利用できる仕組みのことです。クラウドを利用して提供されるサービスにはさまざまなものがありますが、まとめてクラウドサービスとも呼ばれます。
これまでは、使いたいソフトがあった場合、パッケージを購入したり、インターネットでダウンロードしたりして、所有するパソコンにインストールすることが一般的でした。一方、クラウドではそのような手間は必要なく、ブラウザやインターネット接続といった基本的な環境さえ整っていれば、どのパソコンや端末からでもサービスを利用することができるのです。
また、クラウドサービスが普及する以前は、パソコンで何かしらの作業をして途中保存した場合、続きの作業に進むには同じパソコンで作業する必要がありました。メールを確認する際には、メーラーをインストールしたパソコンや端末を使う必要があったのです。
一方、クラウドサービスでは、途中保存のデータやメールはすべてインターネット上に保存されます。インターネット上に保存されたデータであれば、同じパソコンや端末を使わなくても、いつでも作業の続きやメールチェックができるのです。
主なクラウドサービスの種類
クラウドサービスの種類は多岐にわたりますが、形態によって大きく4つに分けられます。それぞれどのようなサービスなのか見ていきましょう。
インターネット経由でソフトウェアを提供する「SaaS」
SaaS(Software as a Service) は、インターネット経由でソフトウェアを提供するサービスです。「サース」または「サーズ」と読みます。
メールサービスやコミュニケ―ションツール、会計ソフト、メモの作成・保存ができるサービスや、文書作成・表計算・メール・カレンダー・ドライブ機能のセットツール、オフィスソフトなどが挙げられます。
インターネット経由でプラットフォームを提供する「PaaS」
PaaS(Platform as a Service)は、インターネット経由でプラットフォームを提供するサービスで、「パース」と読みます。アプリケーションソフトが動作するのに必要なOSやサーバーシステム、ネットワークなどを、インターネット上のサービスとして提供したものです。企業や個人は、そのプラットフォーム上でアプリの開発を行うことができます。
インターネット経由でITインフラを提供する「IaaS」
IaaS(Infrastructure as a Service)は、インターネット経由で仮想サーバーやネットワークなどのITインフラを提供するサービスです。「イアース」もしくは「アイアース」と読みます。IaaSを活用すると、自社でネットワークやサーバーを構築・運用しなくても、必要なときだけインフラが利用可能となるのです。
インターネット経由でハードウェアを提供する「HaaS」
HaaS(Hardware as a Service)は、インターネット経由でハードウェアを提供するサービスで、「ハース」と読みます。以前は、物理的なハードウェアの時間貸しサービスのことを指していましたが、現在は仮想サーバーやデータセンター、ネットワークなどのITインフラを提供するサービスを指すことが多いです。
クラウドサービスを利用するメリット
クラウドサービスを利用するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。初期費用、導入、メンテナンスにおけるメリットについて、詳しく見ていきましょう。
初期費用を抑えられる
クラウドサービスを使わない場合、業務に必要なサーバーやネットワークは自分で構築しなければいけません。自ずと設備投資の費用がかかり、サーバーの維持費や管理・運用の人件費もかかります。その点、クラウドサービスを利用すれば初期費用やコストを抑えられるため、新規サービスの立ち上げなども、コストに悩むことなく実行できます。
また、クラウドサービスの価格設定は、従量課金制を採用していることが多いです。使った分だけの支払いとなるため、無駄な費用が抑えられます。
導入までの時間を短縮できる
サーバーやネットワークを自分で構築するには時間がかかります。その点、クラウドサービスを利用すれば、システム構築の時間が大幅に短縮でき、導入後すぐに使い始めることが可能です。
ビジネスは、好機を逃さないことが重要です。タイムラグなしにサービスを使えるのは大きなメリットといえるでしょう。
メンテナンスや更新が不要
クラウドサービスのメンテナンスや運用は、どこまでが利用者の責任となり、どこまでがサービス提供事業者の責任になるかはサービスごとに異なります。しかし、サーバー・ネットワークの監視や障害対応といった基本的な対処は、サービス提供事業者に任せられます。メンテナンスや更新の手間がかからず、その分の人件費もかからないのは大きなメリットです。
クラウドサービスを利用するデメリット
クラウドサービスは確かに便利ですが、デメリットもあります。注意したいのは、主に下記の3点です。
カスタマイズしにくい
自社が運用するシステムであればカスタマイズの自由度は高いですが、クラウドサービスはサービス事業者が許可している範囲でしかカスタマイズができません。比較的自由度の高いクラウドサービスもありますが、それでも限界があることは知っておく必要があります。
使用環境が限られることもある
クラウドサービスはインターネットを通じて提供されるため、オフライン下では利用できません。通常時は問題ないとしても、何らかの障害が発生したとき、どのような手段で作業を続けるかは考えておく必要があります。
セキュリティを他社に依存するリスクがある
クラウドサービスを利用すると、社内の情報をクラウドサービスに預けることになります。事業者も情報セキュリティ対策は行っていますが、サイバー攻撃などを受けてのサーバー停止や、情報の流出といった事態も起こりえます。情報セキュリティ対策が充実しているサービスを選ぶことが肝要であるとともに、別の事業者のサービスも同時に利用するなど、マルチクラウド化の対策は必要となるかもしれません。
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クラウドサービスとは、インターネットを通じて提供されるさまざまなサービスを指します。クラウドサービスの活用は、自社で新たにサービスを開発するよりもコストを抑えられ、「好機を逃さずに導入できる」「導入が簡単」といったメリットが生まれます。一方、「カスタマイズがしにくい」「情報セキュリティを他者に依存する」といったデメリットもあります。しかし、上手に活用すれば、企業の課題解決や業務効率化、DXの推進などに役立ちます。
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