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公開日:2022.03.18

R&Dとは?意味と種類のほか、メリットや課題について解説

R&Dとは?意味と種類のほか、メリットや課題について解説

研究開発を意味するR&D(Research and Development)は、技術によって新しいビジネスを生み出す取り組みです。企業が成長し、新しい市場を切り開いていくには、R&Dに力を入れることも必要でしょう。
この記事では、R&Dの意味と種類のほか、メリットや課題について解説します。

研究開発を意味するR&D

R&Dとは、研究開発を意味する言葉です。R&Dに関する部署がある企業もみられますが、R&Dは事業に直接結びついて、すぐに利益を生み出すとは限りません。しかし、新しい商品やサービスを生み出すには、R&Dが重要になってきます。とりわけ、メーカーやIT・通信企業にとっては、R&Dによって新しい事業を開拓していく必要があります。

R&Dの種類

研究開発といっても、その種類は大きく3つに分けられます。ここでは、R&Dの種類について見ていきましょう。

基礎研究

基礎研究とは、実験的あるいは理論的な研究のことです。新たな科学的事実を発見し、立証することが目的となります。基礎研究により新しい発見とそれにもとづく技術が得られれば、企業はそれを知的財産として所有することができます。
一方、基礎研究による成果がすぐ利益に結びつくとは限らず、成果を得るまでに長い期間を要するケースも珍しくありません。また、基礎研究の結果を根本から変えてしまうような技術革新が生まれる可能性もあります。
しかし、すぐ利益に結びつくかはわからないとしても、基礎研究による知的財産を積み上げていくことで、市場の変化や新技術への対応が可能になるかもしれません。リスク回避の意味合いも含め、基礎研究は重要だといえるでしょう。

応用研究

応用研究は、基礎研究で発見された結果にもとづき、実用化の可能性を探るために行われる研究です。または、すでに実用化されている技術などに関して、新しい実用化が可能かどうかを探る研究も含まれます。
応用研究は実用化を視野に入れながら、基礎研究を利益に結びつけるための研究といえるでしょう。

開発研究

開発研究は、基礎研究と応用研究から得られた結果や技術をベースにして、最終的な商品を開発するための研究です。新たな技術と既存の技術など複数の要素を組み合わせて、開発を進めることもあります。
開発研究の段階では、どのような商品が求められているのかを探るというマーケティングの要素も求められます。

R&Dに取り組むメリット

では、企業がR&Dに取り組むと、どのようなメリットがあるのでしょうか。R&Dに取り組むメリットを3つご紹介します。

R&Dに取り組むメリット

自社で新たな商品開発ができる

R&Dに取り組むメリットとして、自社で新たな商品開発ができ、他社とも差別化できるということが挙げられます。オリジナルの新しい商品やサービスを開発できるのは、何よりの強みです。R&Dによって、既存の商品やサービスの改良にとどまらず、これまでになかった技術やアイディアにもとづく革新的な商品やサービスを作れる環境を手に入れられるでしょう。
また、R&Dによって新しい技術を得られた企業は、新たな市場を開拓する力があります。自社にしかない技術や、自社にしか作れない商品が市場に受け入れられれば、大きな利益を生み出す可能性もあるのです。

自社に技術を蓄積できる

さまざまな研究を継続していくことで、自社内に新しい技術を蓄積できるという点も、R&Dに取り組むメリットです。R&Dで得られる技術などが増えれば、ビジネスチャンスも拡大することができるでしょう。

製品開発のスピードを速められる

R&Dに取り組むことで、製品開発のスピードを速められるのもメリットです。
R&Dに取り組めば、専門分野の人材が集まりやすく、知的財産をより積み上げていくことができ、結果として製品開発までのスピードを速められることにつながります。

R&Dに取り組むにあたっての課題

R&Dにはメリットがある一方で、取り組むにあたっての課題もあります。ここでは、R&Dの3つの課題について見ていきましょう。

R&Dに取り組むにあたっての課題

コストがかかる

これからR&Dに取り組もうとする企業にとって、最も大きな障壁となるのはコストでしょう。特に、基礎研究には多大な費用と時間がかかります。R&Dに積極的に取り組んだとしても、大きな成果を得られなければ利益には結びつかず、コストがかかるだけになってしまうという課題があります。

技術をまねされるおそれがある

R&Dに取り組んでも、技術をまねされるおそれがあるという点も課題のひとつです。多大なコストや人的リソースを投じて開発した技術や商品も、後発の企業によって技術をまねされる可能性もあります。類似商品やサービスが出回ることで、自社の商品価値も落ちてしまうため、R&Dに投資したコストを回収できない場合もあるでしょう。そのようなリスクを避けるためには、特許を申請するなどの対策が必要になります。
加えて、研究開発途中での情報漏洩も注意すべき点です。サイバー攻撃だけではなく、内部からの情報漏洩も考えられるため、十分な対策を行う必要があります。

研究を担う人材の確保が難しい

R&Dに取り組むにあたって、研究開発を行う人材を確保するのが難しいという点も大きな課題です。研究開発を行えるだけの知識やスキルを持つ優秀な人材は多くなく、常に人材確保が難しい状態です。優秀な人材を集め、なおかつ定着させるには、研究開発を行う人材にとって魅力的な条件や環境を整える必要があります。

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企業の競争力を高めるための方法として、R&Dに取り組むことが挙げられます。しかし、大きなメリットがある一方で、多くのコストや人材が必要といった課題もあります。R&Dにしっかり取り組むためには、長期的な経営の予測を立てた上で、経営計画を着実に実行していく必要があるでしょう。

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