
クレジットカードの一種である「銀行系クレジットカード」。銀行で発行することが特徴ですが、「作り方や申込方法が分からない」「どうやってクレジットカードを選べばいいのだろう」と疑問を感じている人もいるかもしれません。
この記事では、銀行系クレジットカードの作り方や発行の流れ、申込に必要なもの、カードの選び方について紹介します。
- 目次
銀行系クレジットカードとは?
クレジットカードにはいくつかの種類があり、銀行やそのグループ会社が発行するクレジットカードを「銀行系クレジットカード」と呼びます。メガバンクから地方銀行まで多くの銀行が発行しており、銀行口座との連携がスムーズに行えることが特徴です。
クレジットカードには、そのほかにも信販会社が発行する「信販系クレジットカード」、スーパー・百貨店等の小売業者が発行する「流通系クレジットカード」、交通機関が発行する「交通系クレジットカード」等、発行元によって複数の種類があります。

銀行系クレジットカードの作り方
銀行系クレジットカードは、下記の流れによって申込手続を行います。
1
作るクレジットカードを選ぶ
2
申し込む
3
審査を受ける
4
クレジットカードが発行される
クレジットカードは、発行元によって特徴や付帯特典等が異なります。より便利に活用するためには、自分のライフスタイルやニーズに合ったものを選ぶことが大切です。
また、クレジットカードの申込後には、必ず入会にあたっての審査が実施されます。カードは審査通過後に発行されますので、申込から発行までには1〜2週間ほどの時間がかかることが一般的です。急ぎでカードを利用したい場合は、余裕を持って申込手続を行うようにしましょう。
銀行系クレジットカードの選び方
銀行系クレジットカードを選ぶ際は、下記のようなポイントを比較することが大切です。

年会費
クレジットカードの年会費は、カードを保有する間に発生する継続的なコストです。「なるべくコストを抑えたい」という場合は、年会費が無料のカードを選ぶとよいでしょう。
ただし、クレジットカードの魅力のひとつでもある特典や付帯サービスは、年会費がかかるカードの方が充実している傾向にあります。クレジットカードを選ぶ際は、単純に年会費だけを比較するのではなく、付帯サービスとのバランスについてもチェックするようにしましょう。
ポイント還元率
クレジットカードでは、利用代金に応じてポイントが付与されます。貯まったポイントは支払や買い物に充てたり、景品に交換したり等多くの使い道があり、ポイント還元を楽しみにクレジットカードを利用する人も少なくありません。
カードによっては、特定の店舗でポイント還元率がアップする仕組みもあります。たとえば、よく使うお店でポイント還元がアップする場合、普段の買い物や外食で効率よくポイントを貯められるメリットがあります。
クレジットカードを選ぶ際は、基本のポイント還元率に加えて、還元率がアップする特典についても注目してみましょう。
国際ブランド
国際ブランドもクレジットカードを選ぶ重要なポイントです。国際ブランドとは、世界中で利用できるクレジットカードのブランドのことで、Visa、Mastercard®、JCB、American Express、Diners Clubの5つが「5大国際ブランド」と呼ばれています。
クレジットカードはどの国際ブランドで発行するかによって、利用できる加盟店や特典が異なります。たとえば、国内外で広く利用したい場合は、Visa等のニーズに合わせた国際ブランドを選ぶとよいでしょう。
特典・付帯サービス
クレジットカードには、空港ラウンジや優待割引、旅行傷害保険等さまざまな特典やサービスが付帯されています。これらの特典はカードによって内容が大きく異なるため、自分の趣味やライフスタイルに合ったものを選ぶことが重要です。
たとえば、「海外旅行へ行く機会が多い」という人は、空港ラウンジサービスや海外旅行傷害保険が充実しているカードが向いているでしょう。また、「ショッピングをメインに利用したい」という人は、よく使うお店で割引やポイント還元率アップが受けられるカードが向いているといえます。
保障制度・セキュリティ対策
安心してクレジットカードを使うためには、保障制度やセキュリティ対策も重要なポイントです。
各カード会社では、利用者が安心・安全にクレジットカードを利用するためにさまざまなセキュリティ対策に取り組んでいます。具体的には、不正利用を検知するシステムや、カードが不正利用された際の損害を補償する制度等です。
また、最近では券面にカード番号や有効期限を記載しないナンバーレスのカードや、プラスチックカードを発行しないカードレスのクレジットカードも増えています。こうしたカードでは第三者にカード番号を見られる心配がなく、不正利用のリスクを低減できるメリットがあります。
よりセキュリティを強化するためには、ナンバーレスやカードレスタイプのクレジットカードを選ぶのもよいでしょう。
管理のしやすさ
クレジットカードを選ぶ際は、管理のしやすさも確認しておきたいポイントです。
近年では、スマートフォンのアプリで利用額や利用明細等を簡単に確認できるカードが増えています。アプリがあれば、いつでもどこでもカードの情報を確認できることから、より手軽に利用状況や支払予定を把握できるメリットがあります。
また、中には外部のサービスと連携できるクレジットカードもあります。たとえば、家計管理のサービスと連携できるカードでは、手軽に毎月の収支を確認でき、家計改善にも役立てることができます。
銀行系クレジットカードを作る際に必要なもの
銀行系クレジットカードを作成する際には、主に「本人確認書類」と「引き落とし口座情報が分かるもの」が必要となります。

本人確認書類
銀行系クレジットカードを作成する際には、氏名・生年月日・現住所が確認できる本人確認書類の提出が求められます。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- マイナンバーカード
- パスポート(2020年2月以降に発行されたものは不可)
- 住民票の写し
- 印鑑登録証明書
- 在留カード
引き落とし口座の情報が分かるもの
銀行系クレジットカードを発行する際は、利用代金を引き落とす口座の設定を行います。通帳やキャッシュカード等、口座情報が分かるものを準備しておきましょう。
なお、銀行系クレジットカードの場合、引き落とし口座はカード発行元の銀行口座に限定されていることが一般的です。もし銀行口座を保有していない場合は、あわせて口座開設も行いましょう。
銀行系クレジットカードの申込方法
銀行系クレジットカードは、主に「インターネット」と「銀行窓口」、「郵送」の3つの方法で申込手続が行えます。

インターネットで申し込む
銀行によっては、インターネットでクレジットカードの申込が行えるところがあります。インターネットでの申込では、申込画面から必要事項を入力したうえで、本人確認書類をアップロードします。
24時間いつでも手続が行えることから、「なかなか銀行窓口へ行く時間がない」という人にも便利な手続方法です。
また申込完了後は、審査状況をオンラインで確認できる場合もあり、カード発行までの進捗を把握しやすいメリットもあります。
銀行窓口で申し込む
銀行系クレジットカードは、銀行窓口でも申し込むことができます。たとえば、「口座開設と同時にクレジットカードを発行したい」、「分からないことをたずねてから申し込みたい」という場合は、窓口での手続を選ぶとよいでしょう。
なお、銀行によってはクレジットカードの申込時に届出印が必要となる場合もあります。窓口で申込手続を行う場合は、あらかじめ必要なものをたずねておくとよいでしょう。
郵送で申し込む
中には、郵送での申込に対応しているクレジットカードもあります。申込書類は、インターネットや電話で取り寄せるか、銀行窓口で受け取ってください。
申込書類に必要事項を記入後、本人確認書類のコピーを同封して送付します。もし記入内容に誤りがある場合は再び書類をやり取りする必要があるため、送付前に必ず記入ミスや漏れがないかチェックするようにしましょう。
銀行系クレジットカードの審査は何をチェックされる?
クレジットカードの発行に際しては、必ず申込者の支払能力に関する審査が行われます。審査の内容や詳しい基準はどのカード会社も公開していないものの、一般的には信用情報や本人の属性が重視されるといわれています。
信用情報とは信用情報機関が保有する情報で、クレジットカードやローンの利用履歴や申込状況等に関する情報です。カード会社は信用情報機関から情報提供を受けることで、「カードの利用代金をきちんと払うことができるか」ということをチェックします。
また本人の属性では、勤務先や年収、資産の状況等を確認して、支払能力の有無を判断します。
ただし、「年収が多ければ必ず審査に通る」といった決まりはなく、さまざまな情報を総合的に踏まえたうえで、カード発行の可否が判断される仕組みです。
銀行系クレジットカードを作る際の注意点
銀行系クレジットカードを作る際は、いくつか注意したいポイントがあります。
キャッシュカードと一体型のクレジットカードはしっかり管理する
銀行系クレジットカードの中には、キャッシュカードの機能が搭載されているものもあります。
1枚のカードでキャッシュカードとクレジットカードを使い分けられる利便性がありますが、万が一の紛失・盗難の際にはクレジットカードが使えないだけでなく、預金の引き出しも行うことができません。カードの再発行には1〜2週間ほどかかりますので、その間はほかの支払方法で決済したり、銀行窓口で預金を引き出したりする必要があります。
キャッシュカード一体型のクレジットカードを利用する際は、紛失や盗難に十分注意し、しっかりと管理を行うことが大切です。
銀行口座を持っていてもクレジットカードが作れないこともある
銀行系クレジットカードは、その銀行で口座を保有しているからといって必ず発行できるものではありません。発行の際には必ず審査が行われ、信用情報や本人の属性から支払能力の有無が判断されます。
もし支払能力がないと判断された場合は、クレジットカードが発行されず、メールや郵送等で審査結果が通知される流れです。
クレジットカードを発行できるのは、「審査に通過した場合のみ」ということをあらかじめ留意しておきましょう。
銀行口座の申込条件とクレジットカードの申込条件は異なる
銀行口座の開設には年齢制限がなく、生まれたばかりの乳児であっても開設することができます。ただし、クレジットカードについては年齢制限が定められており、一般的に18歳未満は申し込むことができません。
そのほかにも収入状況等申込条件が定められている場合がありますので、事前に確認しておくようにしましょう。
銀行系クレジットカードを作るなら三井住友銀行の「Olive」がおすすめ!
「Olive」は、三井住友銀行が提供するスマホ決済の利便性と高還元率を両立した金融サービスです。ここからは、Oliveのサービス内容について、詳しく見ていきましょう。

1つのアプリで口座・決済・証券・Vポイント・ローン等をまとめて管理できる
Oliveでは、1つのアプリで銀行口座、決済、証券、Vポイント、ローン等をまとめて管理することができます。お金にまつわる情報を一元管理できるだけでなく、アプリには残高照会や利用履歴の確認、家計管理機能といった、お金の管理に便利な機能が搭載されているため、自分の資産状況がより把握しやすくなるでしょう。
また、Oliveにお申し込みいただくと、キャッシュカードの機能に加えてクレジットカード、デビットカード、ポイント払い等複数の支払機能を利用できるマルチナンバーレスカード「Oliveフレキシブルペイ」が発行されます。利用シーンに応じてアプリで支払方法を簡単に切り替えられるので、複数枚のカードを持ち歩く必要がありません。
ポイントが貯まる・使える
Oliveフレキシブルペイは、日常の買い物で効率よくVポイントが貯まります。Oliveフレキシブルペイをクレジットモードやデビットモードで支払うと、ポイントが付与されます。
また、Vポイントアッププログラム対象サービスのご利用状況によって、対象のコンビニや飲食店のご利用でざくざくポイントが貯まるため、ポイントサービスを重視する人にも向いているカードです。
貯まったVポイントを「VポイントPayアプリ」と連携すれば、1ポイント=1円分として、コンビニ等全国のVisa加盟店での買い物に使うことができます。
このように日常の買い物やネットショッピングで効率的にポイントを貯めて、貯めたポイントを使えるため、とても便利でお得です。
各種手数料が無料
Oliveアカウントでは、以下の手数料優待サービスを利用できます。
- SMBCダイレクトの他行あて振込手数料が無料(※1)
- 三井住友銀行本支店ATMの手数料が24時間無料(※2)
- 定額自動入金の手数料が無料(※3)
- 定額自動送金《きちんと振込》の手数料が無料(※4)
補足事項はこちらをご確認ください
基本特典はアカウント契約者全員にご利用いただける優待サービスです。本支店ATMの利用手数料やSMBCダイレクトでの他行あて振込手数料をはじめ、定額自動入金手数料、定額自動送金《きちんと振込》の手数料も無料となるため、預金の出し入れや送金の機会が多い人も低コストで利用可能です。
これらの手数料優待サービスは、口座開設後すぐに利用可能な基本特典として提供されています。
特典が選べる
三井住友銀行のOliveでは、以下の4つから毎月希望する特典を選べます。
毎月選べる特典
- 特典1.給与・年金受取特典:毎月Vポイント200pt(年間2,400pt)
- 特典2.対象のコンビニATM手数料:月1回無料(※)
- 特典3.Vポイントアッププログラム:還元率が+1%
- 特典4.ご利用特典:毎月Vポイント100pt
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対象はイーネットATM・ローソン銀行ATM・セブン銀行ATMです。なお、Oliveアカウントご契約口座の取引にかかる手数料のみ対象になります。
特に、複数の銀行口座を持つ場合、給与・年金受取口座としてOliveを活用するとお得です。
特典1を選択した上で毎月3万円以上を受け取ると、毎月200pt(年間2,400pt)が自動的に貯まります。
Oliveアカウントや特典の詳細については、以下よりご確認ください。
Oliveアカウント
クレジットカードが届いたら
クレジットカードを受け取ったら、スムーズにカードを利用するためにしておくべきことがあります。
・カード記載の表記を確認する
申し込んだカードの種類や国際ブランドと相違がないか、カードの券面に記載されている氏名のローマ字表記が正しいかをチェックしましょう。
・クレジットカードに署名する
裏面の署名欄にサインをしましょう。カードに署名欄があるにもかかわらずサインをしていないと、盗難等の被害に遭っても補償対象にならない場合があるので注意が必要です。
・契約内容を確認する
審査によって決定される利用可能枠や、クレジットカードの毎月の締め日と引き落とし日といった、クレジットカードの契約内容を確認しておきましょう。
・必要なアプリをインストールする
クレジットカードの公式アプリがある場合は、スマホへのインストールをおすすめします。アプリによって機能は異なりますが、カード番号等のカード情報や利用状況の確認、支払方法の変更等もできるものもあり大変便利です。
銀行系クレジットカードの申込をスムーズに進めよう
銀行系クレジットカードは、銀行窓口やインターネット、郵送等で申し込むことができます。申込の際は、本人確認書類や引き落とし口座の情報を確認できるものを用意しておきましょう。
また、スムーズに申込手続を進めるためには、入力(記入)内容に誤りや漏れがないかよく確認することが大切です。
よくある質問
Q1.銀行系クレジットカードを作るのに何日くらいかかる?
銀行系クレジットカードでは、申込から発行までに1〜2週間ほどかかることが一般的です。急ぎでカードを利用したい場合は、余裕を持って申込手続を行うようにしましょう。
Q2.銀行でクレジットカードを作るには何が必要?
クレジットカードを作成する際は、主に「本人確認書類」と「引き落とし口座情報が分かるもの」が必要となります。なお銀行系クレジットカードでは、引き落とし口座が発行元の銀行口座に限定されていることが一般的です。銀行口座を保有していない場合は、あわせて口座開設を行いましょう。
Q3.銀行系クレジットカードの審査の流れは?
銀行系クレジットカードの審査では、支払能力の有無について審査が行われます。各カード会社では詳しい審査基準を公開していないものの、一般的には信用情報や本人の属性を重視するといわれています。
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MastercardはMastercard International Incorporated の登録商標であり、2つ連なる円のデザインは同社の商標です。
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2025年3月時点の情報のため、最新の情報ではない可能性があります。