
キャッシュレス決済の方法として、お金の管理がしやすくポイントも貯まるデビットカードも人気があります。本記事では、デビットカードのポイント還元率やクレジットカードとの違いをわかりやすく解説します。また、メリットや使う際の注意点、おすすめの活用術も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、一般的なデビットカードについて解説しています。詳細はカード発行会社が公開する情報をご確認ください。
- 目次
デビットカードのポイント還元率はどのくらい?
デビットカードには利用するごとにポイントが付与されるカードがあります。ポイント還元率の相場は0.2〜0.8%程度です。たとえば、ポイント還元率が0.5%の場合、1,000円のお買い物で5ポイントが貯まります。
ただし、カードによって貯まるポイントや貯まりやすい条件が異なるので、自分のライフスタイルとポイント付与条件を見比べて、貯まりやすいカードを選ぶとよいでしょう。
なお、ポイント還元がないカードもあるので、ポイントを貯めたい場合はポイント還元率を必ず確認しましょう。
クレジットカードのポイント還元率
キャッシュレス決済の1つであるクレジットカードでもポイントを貯めることができます。ポイント還元率の相場は0.5〜1%程度で、デビットカードと比較すると高い傾向があります。
ただし、条件やカードの種類・ランク等によっては還元率が異なることがあるため、クレジットカードのほうが絶対に貯まりやすいとは言い切れません。
デビットカードやキャッシュカード等、キャッシュレス決済でポイントを有効に活用するためには、自分の使い方に最適なものを選びましょう。
デビットカードで貯まったポイントの使い方
デビットカードで貯まったポイントは、サービスによって使える店舗や方法が変わります。
つまり、ポイントを使える店舗やサービスが多いほど、使い勝手の良いデビットカードといえるでしょう。
たとえば、三井住友銀行のデビットカードを利用すると、Vポイントが貯まります。貯まったポイントは、Vポイントが使える店舗やネットショップでの買い物に、1ポイント1円分として利用可能です。
また、振込手数料の割引、お支払金額への充当等にも使えるので、さまざまなシーンでポイントを活用できます。
デビットカードの基礎知識
デビットカードの基礎知識を確認しておきましょう。
デビットカードの大きな特徴は、カードでの支払と同時に、銀行口座から利用額が引き落とされることです。デビットカードを利用すれば、口座から現金を引き出して手元に持っておく必要がありません。
種類は大きくわけて、J-Debitと国際ブランドの2種類があります。J-Debitとは、金融機関のキャッシュカードをデビットカードとして利用できるサービスです。日本電子決済推進機構が運営するサービスで、日本国内のJ-Debit加盟店で利用できます。
対して、国際ブランドのデビットカードにはVisaやMastercard®、JCB等があり、国際ブランドの加盟店で利用できるカードです。日本国内だけでなく海外でも利用でき、海外ATMで現地通貨を引き出せるサービスがつくカードもあります。
クレジットカードとの違い
デビットカードとクレジットカードの一般的な違いを確認しましょう。
下の表は横にスクロールできます。
デビットカード | クレジットカード | |
---|---|---|
支払方法 | 即時に口座から引き落とし | まとめて後払い |
審 査 | なし | あり |
年齢制限 | 15歳以上(中学生除く) | 18歳以上(高校生除く) |
支払回数 | 1回払いのみ | 1回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払い等 |
ETCカード | 発行不可 | 発行可能 |
家族カード | 発行不可 | 発行可能 |
デビットカードとクレジットカードの大きな違いは支払方法です。デビットカードは利用と同時に口座から引き落とされます。対して、クレジットカードは利用額が1ヵ月分まとめて後日引き落とされる仕組みです。
また、クレジットカードの年齢制限は18歳以上ですが、デビットカードでは預金口座があれば中学生を除く15歳以上から持てるカードもあります。
ポイント還元だけじゃない!デビットカードのメリット
デビットカードにはポイント還元があることが大きなメリットですが、ほかにも次のようなメリットがあります。

使いすぎの心配がない
1つ目のメリットは、使いすぎの心配がないことです。デビットカードは利用と同時に口座から引き落とされるため、口座残高以上にお金を使ってしまうことがありません。さらに、利用額を制限したい場合は、利用限度額を設定することができます。確実に支払える金額以上には使うことができないので、使いすぎのリスクがなく安心して利用できるでしょう。
現金を持ち歩く必要がない
デビットカードを1枚持っていれば、現金を持ち歩く必要がありません。クレジットカードと同じように、カードで決済できます。さらに、現金を持ち歩かないことは防犯上の視点からもメリットといえるでしょう。
また、デビットカードは即時決済なので、現金と同じような感覚で使うことができます。クレジットカードよりもお金の管理はしやすいといえるでしょう。
海外でも使える
国際ブランドのデビットカードであれば、海外の加盟店でも使えるので、慣れない海外での支払をスマートに済ますことができます。さらに、海外のATMから現地通貨を引き出すサービスがあることも大きなメリットです。海外旅行中の防犯対策にも役立つことでしょう。
ただし、ガソリンスタンド等デビットカードが利用できない場合もあるので、事前に使用可能サービスをご確認ください。
付帯保険や補償がある
盗難や紛失、不正利用等に対する保険や補償サービスがついているデビットカードを選ぶと安心して使うことができます。また、購入商品の破損等要件を満たせば補償対象となる、ショッピング保険が付帯されるカードもあります。
なお、付帯保険や補償の内容は金融機関やカード会社によって異なります。海外での利用に限定される場合もあるので、保険や補償の内容は必ず確認しましょう。
審査なしで高校生も持てる
デビットカードは、金融機関の口座があれば一般的に審査なしで持つことができます。審査がない理由は、口座の残高以上に使うことができないため、支払能力の審査(いわゆる与信審査)が必要ないからです。中学生を除く満15歳以上であれば、審査なしで申し込めるカードが多いので、高校生でも親権者の同意なくカードを持てることがメリットです。
デビットカードを使う際の注意点
デビットカードには多くのメリットがありますが、注意しなければならない点もあります。デビットカードを使う際の注意点を4つ紹介します。
口座残高以上には利用できない
注意点の1つ目は、口座残高以上には利用できないことです。デビットカードは利用すると即座に預金口座から引き落とされます。そのため、口座に利用額以上の残高がなければ利用できません。
口座残高が不足しないように管理する必要がある上に、緊急の支払には対応できない可能性があることを理解しておきましょう。
分割払いやリボ払いはできない
デビットカードは1回払いしかできないため、分割払いやリボ払いを選択することはできません。
また、クレジットカードにあるようなキャッシング機能もないため、急に大きな買い物をしなければならなかったり、まとまった現金を借りる必要があったりする場合には、デビットカードは使えないことを知っておきましょう。
ETCカードの発行はできない
一般的にデビットカードによるETCカードは発行できません。ETCカードが必要な場合は、クレジットカードから発行するか、ETCパーソルカードを作りましょう。
ETCパーソルカードとは、高速道路株式会社6社が共同して発行するカードで、クレジットカードがなくても利用できるETCカードです。ただし、有料道路の通行料金の支払に限定されています。
支払に対応していない場合がある
デビットカードでの支払に対応していない場合があることも注意点です。たとえば、ガソリンスタンドや高速道路料金、飛行機の機内販売、一部の公共料金等はデビットカードで支払うことができません。
普段使いのコンビニやネットショップでは使える便利なデビットカードですが、決済時に「使えなくて払えない!」とならないよう利用できるサービスや店舗は事前に調べておきましょう。
デビットカードのおすすめ活用術
デビットカードのおすすめ活用術を4つ紹介します。自分のライフスタイルに合わせてデビットカードを上手に使いこなしましょう。

スマホに登録してタッチ決済
デビットカードを便利に使うなら、スマホに登録してタッチ決済でのご利用がおすすめです。
カードでの支払でもスピーディーですが、スマホのVisaのタッチ決済が利用可能になり、カードを持ち歩かずにスマホ1つでお出かけできます。
ただし、スマホ登録に対応していないカードもあります。スマホで利用できるかを事前に確認しておきましょう。
ネットショッピング
ネットショッピングにもデビットカードが便利です。サイトに登録しておけばスムーズに買い物ができます。
デビットカードを選ぶときには、不正利用補償やショッピング保険が付帯されているものがおすすめです。特に補償額と補償期間は必ず確認しましょう。破損や盗難で最大いくらまで補償されるのか、不正利用は何日前までさかのぼって補償されるのかが重要です。不正利用は気づくまでに時間がかかることもあります。安心してカードを利用するためにも、必ずチェックしておきましょう。
海外でのショッピング
国際ブランドのデビットカードは海外旅行にも役立ちます。特に、イギリスでは店頭決済で最も利用されている決済手段はデビットカードだといわれています。お買い物はもちろん、交通機関でも利用できる都市もあるので、海外旅行ではデビットカードを活用しましょう。
また、海外で現金を持ち歩くのが不安な人にもデビットカードはおすすめです。万が一現金が必要になっても、海外のATMで現地通貨を引き出せるので、必要以上に現金をもつ必要がなく安心して旅行を楽しむことができます。
支払をカードに集約して明細で支出管理
デビットカードを活用して、支払を1枚のカードに集約すれば、取引明細で簡単に支出管理ができます。アプリで利用店舗や利用金額を確認できるものもあるので、支出管理のためにレシートを残したり、何に使ったかを記録したりする必要もありません。
さらに、家計簿アプリとも連携できるカードもあります。月の支払の中からムダを見つけやすくなるので、デビットカードは家計改善にも役立つでしょう。
ポイント還元等の特典が魅力!三井住友銀行「Oliveフレキシブルペイ」
三井住友銀行の「Oliveフレキシブルペイ」は、お得な特典が豊富な銀行口座と1枚で複数の支払機能を利用できるマルチナンバーレスカードで、利用シーンに合わせて便利に使うことができます。
Oliveフレキシブルペイとは、キャッシュカードに加えてクレジットカード、デビットカード、ポイント払い等の複数の支払機能が1枚にまとまったオールインワンカードです。
支払モードの切り替えはアプリで簡単に行うことができ、利用シーンや金額に応じて自由に支払方法を選ぶことができます。
複数のカードを持ち歩く必要がないため、「財布の中身をスッキリさせたい」という人にも便利なサービスです。
さらに、セキュリティに配慮したナンバーレスカードでカード番号、有効期限等の記載がないため安心して利用できます。たとえば、少額決済ではデビットカード、分割払いをしたい買い物はクレジットカード等、利用方法を柔軟に使い分けるのにも便利です。

「選べる特典」でポイント還元率がアップ
Oliveには「選べる特典」が付帯されており、ポイントプレゼントやコンビニATM手数料無料、ポイント還元率アップ等、以下4つの特典の中から毎月自由に選択することができます。
毎月選べる特典
- 特典1.給与・年金受取特典:毎月Vポイント200pt(年間2,400pt)
- 特典2.対象のコンビニATM手数料:月1回無料(※)
- 特典3.Vポイントアッププログラム:還元率が+1%
- 特典4.ご利用特典:毎月Vポイント100pt
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対象はイーネットATM・ローソン銀行ATM・セブン銀行ATMです。なお、Oliveアカウントご契約口座の取引にかかる手数料のみ対象になります。
特に、複数の銀行口座を持つ場合、給与・年金受取口座としてOliveを活用するとお得です。
特典1を選択した上で毎月3万円以上を受け取ると、毎月200pt(年間2,400pt)が自動的に貯まります。
Oliveアカウントや特典の詳細については、以下よりご確認ください。
Oliveアカウント
ポイントが貯まりやすいデビットカードを選ぼう
デビットカードはポイント還元だけでなく、さまざまなメリットがあります。利用と同時に口座から引き落とされるために使いすぎのリスクがなく、現金を持ち歩く必要がないため、海外でも安心して過ごせます。ほかにも、スマホに登録してタッチ決済ができたり、ネットショッピングや海外でのショッピングにも使用することができたり等、活用できるシーンも多いので、ライフスタイルに合わせたデビットカードを選んでみてください。
よくある質問
Q1.デビットカードのポイント還元率は?
デビットカードのポイント還元率の相場は0.2〜0.8%程度です。たとえば、ポイント還元率が0.5%の場合、1,000円のお買い物で5ポイントが貯まります。なお、ポイント還元がないカードもあるので、ポイントを貯めたい場合はポイント還元率を必ず確認しましょう。
Q2.デビットカードの使い方は?
デビットカードはキャッシュレス決済として、カード提携店舗やサービスでの支払に利用できます。
たとえば、コンビニ等の店舗、ネットショッピング、海外での店頭決済等で使えます。また、海外ATMで現地通貨を引き出すこともできます。
Q3.デビットカードに危険性はある?
デビットカードにもクレジットカードと同じような危険性があります。代表的なリスクは不正利用です。カードの盗難や紛失、スキミング等でカード情報が漏えいし、第三者が不正に利用するおそれがあるため、不正利用の補償のあるカードを選ぶと安心です。
また、デビットカードを便利に使えるがゆえに、フィッシング詐欺やネットショッピング詐欺等の犯罪に巻き込まれやすくなります。カードを使う際には十分注意しましょう。
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MastercardはMastercard International Incorporated の登録商標であり、2つ連なる円のデザインは同社の商標です。
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2025年3月時点の情報のため、最新の情報ではない可能性があります。