
お金を貯めようと思っているのに、なかなか上手くいかずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。簡単な解決策として、預金用の銀行口座を作る方法があります。
この記事では、預金用の口座を作るメリットや口座開設する銀行の選び方、預金を成功させるコツ等を紹介します。
- 目次
預金用の銀行口座を作るメリット
預金用の銀行口座を作って入出金の口座と分けることには、以下のようなメリットがあります。
しっかり預金できる
入出金用と預金用の銀行口座を分けることで生活費と預金を明確に区別でき、預金に回すはずだったお金を不用意に使ってしまうリスクを減らせるため、着実な預金が可能になります。
また、給料等を受け取ったら即座に預金分を別口座に移しておけば、使えるお金の上限が明確になり、計画的な支出が可能になるでしょう。
預金するモチベーションを維持できる
預金用の口座があると残高の増加を実感しやすくなり、預金のモチベーションを維持できます。専用口座があれば預金残高の確認が一目で可能なため、目標額までの進捗状況を把握しやすいためです。
また、定期的に預金額を確認する習慣をつけると、無駄遣いを抑止する節約意識の高まりも期待できます。このように、預金用の口座は単にお金を預けるだけでなく、家計管理と資産形成を促す役割も果たすのです。
預金用の銀行口座は目的別に分けよう
預金用の銀行口座は、目的別に分けて管理すると効率的な資産形成につながります。たとえば、「緊急時用の預金」「結婚や旅行等のイベント用の預金」「老後のための預金」といった具合に分けておくと、それぞれの貯蓄状況を把握しやすくなります。
同じ銀行では原則として1人1口座しか開設できませんが、異なる銀行であれば複数の口座の開設が可能です。むしろ、預金保険制度により普通預金や定期預金等は1,000万円とその利息が保護されるため、金融機関の破たんリスクにも備えられます。大きな金額を貯蓄する場合は、複数の銀行に分散させると安心でしょう。
このように目的別に口座を分けることは貯蓄管理の効率化だけでなく、リスク分散の観点からも有効な手段といえます。ただし、口座を増やしすぎると管理が煩雑になる点に注意しましょう。
預金用におすすめの銀行口座の種類
預金に適した銀行の口座には、主に以下の3種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

普通預金口座
普通預金口座はいつでも自由に入出金ができ、給与の受取や公共料金の支払にも利用できる基本的な銀行口座です。短期的な預金や緊急時の備えとして活用するのに適しています。ただし、金利はほかの預金商品と比べて低めなため、長期の資産形成には不向きです。
また、普通預金はいつでもお金を引き出せるため、生活費の補填のような本来の目的以外に使ってしまうリスクがあります。預金用の口座として利用する場合は、安易に引き出さないような心がけや工夫が必要です。
定期預金口座
定期預金口座は、預入期間を定めて預金する口座です。普通預金と異なり、原則として満期日までお金を引き出せません。その代わりに、一般的に普通預金よりも高い金利が適用される点がメリットです。当面使う予定のないお金を確実に貯めたい場合に適しています。
定期預金の預入期間は一般的に1ヵ月から10年まで選択でき、目的に合わせて柔軟に設定できます。住宅購入や教育資金といった、使用時期が決まっている資金の準備におすすめの口座といえるでしょう。
積立定期預金口座
積立定期預金口座は、毎月決まった金額を決まった日に積み立てる定期預金口座です。まとまった資金がなくても、定期預金の利点を活用できる点が特徴です。
毎月の積立額は1,000円程度から設定可能で、給料日に合わせて引き落とし日を設定できるため、計画的にお金を貯められます。また、定期預金と同様に普通預金より有利な金利が適用されるのもメリットの1つです。積立期間は6ヵ月から10年程度まで選べ、中長期的な目標に向けた預金に最適です。
預金用銀行口座を開設する際の選び方
預金用の銀行口座を開設する際は、自分に合う銀行を選ぶ必要があります。ここでは、銀行選びのポイントを解説します。

利用しやすい銀行か
預金用の口座であっても急な出費や緊急時に備えて、利用しやすい銀行を選ぶようにしましょう。ATMや支店の数が多く、自宅や職場の近くにあれば必要なときにすぐにお金を引き出せて安心です。
また、24時間利用可能なATMの有無や、土日祝日の営業状況等も確認しておくとよいでしょう。最近では、スマートフォンアプリでの取引に対応している銀行も増えており、時間や場所を選ばずに取引できます。
自身の生活圏やライフスタイルに合わせて必要なときにすぐに利用できる銀行を選ぶと、預金を継続しやすくなります。
金利が高いか
預金用の口座選びでは、金利の高さは重要な比較ポイントです。預金金利は銀行によって差があり、わずかな違いでも長期的には大きな差となる場合があります。特に定期預金や積立定期預金でじっくりお金を貯めたい場合は、金利が高めの銀行を選びましょう。
手数料が安いか
効率的な預金のためには、できるだけ手数料の安い銀行を選びましょう。特に、給与口座から預金用の口座へ資金を移動させる際の振込手数料は、毎月の積み重ねで大きな差となってきます。
たとえば、三井住友銀行の「Olive」では、SMBCダイレクトを通じた他行あて振込手数料が無料になるため、定期的な資金移動にもコストがかかりません。手数料を意識した銀行選びは、着実な資産形成につながります。
ポイントは貯まりやすいか
預金用の口座選びでは、ポイントの貯まりやすさも重要な要素といえます。預金用の口座でポイントがもらえると、実質的な金利上乗せと同様の効果を得られるためです。
預金用の口座では入金が取引の基本となるため、入金や預金残高に応じたポイント付与があると貯めやすいでしょう。
一例として、三井住友銀行の「Olive」では、1万円以上の預金残高でポイントが貯まる特典を選択できます。
銀行選びの際は、ポイント還元率や獲得条件もチェックしておくとよいでしょう。
管理しやすいか
複数の口座で運用していくには、口座の管理がしやすい銀行を選ぶ必要があります。最近はスマートフォンアプリを通じて、残高確認や入出金履歴の確認、振込・送金のような操作がスムーズにできる銀行もあります。
預金の進捗状況のチェックだけでなく、家計管理の機能等もあると収支の管理も効率的にできるでしょう。
預金成功のコツ
預金の大切さはわかっていても、なかなか上手くいかない方も多いかもしれません。ここでは、預金を成功させるコツを紹介します。
先取り預金をする
預金を確実に増やすためには、「先取り預金」の習慣づけが効果的です。先取り預金とは給与が入金されたら決めた金額を預金用の口座に振り替え、残ったお金で生活費をやりくりする方法です。
たとえば、給与の20%を目安に設定し、預金用の口座に送金する仕組みを作るとよいでしょう。
「残ったお金を預金する」という方法では、給料日前にお金がなくなっている可能性もあります。確実にお金を貯めるには、先取り預金がおすすめです。
目的や目標額を決める
預金を成功させるためには、具体的な目的と目標金額の設定が重要です。
「3年後の結婚資金として300万円」や「来年の夏休みに家族旅行へ行くために50万円」といった、明確な目標があると預金のモチベーションを維持できます。
目標額が決まったら、期間から逆算して毎月の必要預金額を計算しましょう。ただし、無理のない現実的な目標設定が大切です。目的別に口座を分けると、それぞれの進捗状況も把握しやすくなります。
自動化する
預金を確実に続けていくためには、銀行のサービスを活用して預金を自動化するとよいでしょう。給与入金口座から預金用の口座への振込を自動設定すると、毎月の手続の手間が省け、確実に預金できます。
このような資金移動には手数料がかかる場合がありますが、三井住友銀行のOliveでは定額自動入金や定額自動送金《きちんと振込》の手数料が無料で利用できます。そのため、コスト面での負担なく預金の自動化が可能です。
自動化によって意志が弱い人でも預金を継続しやすく、「預金するのを忘れた」という事態も防止できるでしょう。
当面使わないお金は投資に回すのも選択肢の1つ
当面使う予定のないお金は、預金だけでなく投資に回すのも有益といえます。現在は金利が低く、預金だけでは資産を大きく増やすことは難しい状況です。一方で、投資には運用商品の値上がり益や配当金・分配金が期待できます。
ただし、投資には元本割れのリスクがある点を理解しておく必要があります。市場の変動や企業業績の悪化により投資した金額が減少する可能性もあるため、生活に支障が出ない範囲で投資を検討しましょう。
三井住友銀行の「Olive」が預金におすすめな理由
「Olive」は、三井住友フィナンシャルグループが提供するモバイル総合金融サービス。アプリ1つで銀行口座はもちろん、ポイントや証券口座も管理できる点が特徴です。

銀行口座の特典も豊富
三井住友銀行のOliveでは、以下の手数料が無料になる、4つの基本特典を提供しています。
- SMBCダイレクトの他行あて振込手数料が無料(※1)
- 三井住友銀行本支店ATMの手数料が24時間無料(※2)
- 定額自動入金の手数料が無料(※3)
- 定額自動送金《きちんと振込》の手数料が無料(※4)
補足事項はこちらをご確認ください
定額自動入金では、他行から1万円以上100万円以下の範囲で毎月自動的に入金できます。そのため、給与から、預金用とするOliveに手数料無料で資金を移動できます。
また、Oliveには「選べる特典」が付帯されており、ポイントプレゼントやコンビニATM手数料無料、ポイント還元率アップ等、以下4つから毎月希望する特典を選べます。
毎月選べる特典
- 特典1.給与・年金受取特典:毎月Vポイント200pt(年間2,400pt)
- 特典2.対象のコンビニATM手数料:月1回無料(※)
- 特典3.Vポイントアッププログラム:還元率が+1%
- 特典4.ご利用特典:毎月Vポイント100pt
-
※
対象はイーネットATM・ローソン銀行ATM・セブン銀行ATMです。なお、Oliveアカウントご契約口座の取引にかかる手数料のみ対象になります。
特に、複数の銀行口座を持つ場合、給与・年金受取口座としてOliveを活用するとお得です。
特典1を選択した上で毎月3万円以上を受け取ると、毎月200pt(年間2,400pt)が自動的に貯まります。
Oliveアカウントや特典の詳細については、以下よりご確認ください。
Oliveアカウント
1枚で複数の支払機能を利用できる「Oliveフレキシブルペイ」
Oliveにお申し込みいただくと、キャッシュカードの機能に加えてクレジットカード、デビットカード、ポイント払い等複数の支払機能を利用できるマルチナンバーレスカード「Oliveフレキシブルペイ」が発行されます。利用シーンに応じてアプリでいつでも支払方法を切り替えられるので、複数枚のカードを持ち歩く必要がありません。
また、セキュリティに配慮したナンバーレスカードでカード番号、有効期限等の記載がないため安心して利用できます。
たとえば、少額決済ではデビットカード、分割払いをしたい買い物はクレジットカード等、利用方法を柔軟に使い分けるのにも便利です。
ポイントが貯まる・使える
Oliveフレキシブルペイは、日常の買い物で効率良くVポイントが貯まります。Oliveフレキシブルペイをクレジットモードやデビットモードで支払うとポイントが付与されます。
また、Vポイントアッププログラム対象サービスのご利用状況によって、対象のコンビニや飲食店のご利用時に、ざくざくポイントが貯まります。
Vポイントアッププログラムについて詳しくは以下をご確認ください。
Vポイントアッププログラム
スマホアプリが使いやすい
「三井住友銀行アプリ」では、預金口座の残高や入出金明細が24時間確認できることに加えて、ATMや銀行窓口に行かなくても振込手続を行うことができます。
また、Oliveフレキシブルペイの支払モードの変更もでき、利用シーンに応じてクレジットカードやデビットカード等の支払方法を切り替えることができます。各支払方法での支払金額や利用状況も確認できるので、手軽に家計管理を行える利便性も魅力のひとつです。
Moneytreeと連携すれば、三井住友銀行以外の口座やクレジットカード、電子マネー、証券等をまとめて管理することができます。
ほかにも、生体認証やSBI証券との連携等、さまざまな機能が充実しているので、キャッシュレス決済の活用に役立つでしょう。
預金用の口座を作って着実にお金を貯めていこう
預金が苦手な方にとって、預金用の口座にお金を貯める方法は有効です。預金用の口座は入金専用にして、ほかの口座のお金を使うようにすれば、預金に手をつけるリスクを減らせます。
預金用の口座を作る際には、先取り預金や給与が振り込まれる口座から預金用の口座への資金移動の自動化といった仕組みを利用するとよいでしょう。
よくある質問
Q1.預金用の銀行口座は分けた方がいい?
預金用の銀行口座は分けることをおすすめします。生活費用の口座と預金用の口座を分けておくと使えるお金と貯めておくお金が明確になり、つい使ってしまうリスクを防げます。また、預金目標の達成度が把握しやすくなるため、モチベーションの維持にもつながるでしょう。
Q2.預金用ならどの銀行口座がいい?
預金の目的や期間によって、最適な口座の種類は異なります。短期の預金なら、いつでも引き出せる普通預金口座が便利です。まとまった金額を長期で運用したい場合は、金利の比較的高い定期預金口座がおすすめです。少額から始めたい方には、毎月一定額を積み立てられる積立定期預金口座が適しています。
Q3.預金用の銀行口座はどう選ぶ?
預金用の銀行口座を選ぶ際は、まず、ATMや店舗の利便性を確認しましょう。次に、金利の高さや手数料の安さを比較検討することが大切です。また、ポイント還元プログラムの充実度や、スマホアプリ等の管理のしやすさも重要なポイントとなります。これらの要素を総合的に判断して、自分のライフスタイルに合った口座を選びましょう。
※
2025年3月時点の情報のため、最新の情報ではない可能性があります。