平成10年7月23日

デリバティブを利用した新型貸出商品の取り扱い開始について
 
 株式会社さくら銀行(頭取 岡田明重)は、平成10年7月23日(木)より、法人のお客さまを対象に、現在の低金利のメリットを生かしつつ、将来の資金繰りに応じて一定期間は期限前返済ができる新型貸出商品「さくらフレックスローン」の取り扱いを開始いたします。
 
 


1.「さくらフレックスローン」開発の背景
 超低金利環境のもとで、お客さまの固定金利による資金調達ニーズは引き続き強いものがあります。さらに、最近では、景気回復の見通しも展望にいれ、将来の金利情勢に応じて機動的に借り入れ内容を見直したいというお客さまも増えてきております。しかし、従来の固定金利借り入れではお借入期間が予め固定されてしまい、期限前返済を行う場合には損害金の支払いが必要となるケースもあります。そのため固定金利借り入れは利用しづらいというお客さまも見受けられます。
 この期限前返済をオプションとして組み込んだ貸し出し商品も従来より取り扱われてはおりますが、そのオプションが借入全期間に設定されているため、オプションのコストがかさみ通常の固定金利貸し出しに比して借入金利がかなり高くなるという問題点がありました。
 そこで、「さくらフレックスローン」では、この期限前返済が可能となるオプション期間をお客さまご自身にあらかじめ指定していただくことにより、オプションのコストを極力節約し借入金利の上昇を最小限に抑えることを可能にしました。
 さくら銀行ではお客さまとの対話を通じ、お客さま個々のニーズにフレキシブルにお応えできるような商品開発体制を今後ますます重視していきたいと考えております。

2.「さくらフレックスローン」の概要

現在の低金利環境のもとで借入金利を確定し、将来の金利上昇リスクを回避するとともに、今後の資金繰り次第では損害金の支払いを行うことなく繰り上げ返済を検討したいというお客さまのニーズにお応えするローン商品です。
予め定められた据え置き期間経過後の各金利支払日の10営業日前(期限前返済通知日)に当行宛てご通知をいただくことにより、損害金の支払いなしに当該借り入れを一括繰上げ返済することが可能です。
期限前返済を行うことが可能な期間は、お客さまのご希望にあわせて自由に設定いただけます。その期間を借入期間の一部(中間日および後半期間)に限定することにより、借入全期間で期限前返済が可能な従来型のデリバティブローンよりも借入金利を低く設定できます。

以 上


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