平成11年9月9日
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株式会社さくら銀行
日本移動通信株式会社

さくら銀行、日本移動通信による『キャッシュカードでの口座振替契約サービス』の開始について

 株式会社さくら銀行(頭取 岡田明重)と 日本移動通信株式会社(社長 中川 哲)は、平成12年春より、日本移動通信株式会社(以下、IDO)の携帯電話販売店で、キャッシュカードを使った口座振替契約サービスを開始します。

 これにより、IDOの携帯電話サービスに加入するお客さまで さくら銀行のキャッシュカードをお持ちの方は、「ペーパーレス」かつ「印鑑不要」で口座振替の手続きが可能になる一方、さくら銀行と IDO両社は、口座振替契約に関わる事務コストを大幅に低減することができるとともに、口座振替契約率の向上が図れるようになります。

 さくら銀行とIDOは、本サービスに係る特許を出願済みであり、同様のニーズを持つ企業、金融機関にも、本サービスを順次拡大する方針です。





1. サービス開始の狙い
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(1) 現在、携帯電話の新規加入などにあたって、利用料金などの口座振替契約を申し込む場合は、「口座振替依頼書」を記入した上で、銀行取引印を押印する必要があります。
しかしながら、銀行取引印を常に携帯しておられるお客さまは、ほとんどおいでにならないため、口座振替の申し込みができなかったり、押印していただいた「印鑑」が銀行取引印と異なる等、口座振替契約事務を妨げる要因となっています。
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(2) 契約を受け付ける企業(以下、企業)および金融機関では、「口座振替依頼書」に記載された内容を点検、入力したり、相互に送付する等の事務コストがかかっており、また契約に必要な期間も2週間程度に及んでいます。
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(3) 今回、この契約に関わるフローを抜本的に見直し、
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企業の店頭で、
  ペーパーレス、かつ、
  銀行取引印不要で
即時契約できるように開発したのが、本サービスです。

(ご参考)1年間に取り扱う「口座振替依頼書」は、さくら銀行で600万枚、IDOで300万枚にも及びます。

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2. システムの仕組み
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(1) お客さまは、IDO販売店で必要な加入審査を経た後、専用端末にキャッシュカードを挿入し、暗証番号を入力します。これで、口座振替契約にあたっての、本人確認がなされると同時にお申し込みを受け付けいたします。お客さまが口座振替を利用するための手続きは、これだけで完結します。
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(2) IDOは、1日分の申し込みデータを取りまとめ、さくら銀行に口座振替依頼データを伝送します。
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(3) さくら銀行は、このデータと、受け付け時の申し込みデータを元に、契約処理を行い、結果をIDOにデータ伝送します。
これで、口座振替に関わる全ての処理は完了です。
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(4) 従来、2週間程度を要していた契約処理は、2日以内に短縮され、かつ、システム化されます。これにより、さくら銀行、IDOとも、口座振替契約に関わる事務処理コストを大幅に低減できます。

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3. サービスの展開時期
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(1) さくら銀行とIDOは共同で本サービスに係る特許出願を済ませております。
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(2) 平成12年3月を目途に、両社によるサービスを開始いたします。
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(3) 順次、参加企業、金融機関を増やしていく予定です。
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(注) 今回、企業・金融機関が容易に参加できる「標準的なシステム接続方法」を両社で開発いたしました。接続仕様の公開については、準備が整い次第発表する予定です。

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