グリーン/ソーシャル/サステナビリティローンプロジェクト紹介

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M&C鳥取水力発電 株式会社

プロジェクト概要

当社は、鳥取県営水力発電所再整備・運営等事業に取り組むため、三峰川電力株式会社、中部電力株式会社、株式会社チュウブ、美保テクノス株式会社の4社が出資し、鳥取県琴浦町に設立した、水力発電所を運営するための会社です。

鳥取県営水力発電所再整備・運営等事業は、鳥取県内4ヶ所の水力発電所の運営を行うコンセッション型のPFI事業です。うち3ヶ所は、再整備業務も担います。

今回、対象発電所の再整備費用等を、三井住友銀行が組成した銀行団によるプロジェクトファイナンスを活用し、グリーンローンにより調達しました。

プロジェクトの社会的意義

鳥取県では、県内における再生可能エネルギーの普及拡大及び安定供給を推進していますが、現存の水力発電施設の一部は運用開始から半世紀以上が経過し、施設更新の時期に差し掛かっておりました。
鳥取県は、4つの水力発電施設について、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)を活用した施設改修、効率的な運営維持に向け、民間事業者が有するノウハウや創意工夫を全面的に活用するべく、公共施設等運営権事業(コンセッション型PFI)の入札を行い、当社が事業者に選定されたものです。
本事業は再生可能エネルギー発電事業であり、既存の水力発電所の長寿命化を図ると共に発電性能の向上を図ること等から、十分な環境改善効果(CO2削減効果)が見込めます。
また日本政府においても、2030年におけるエネルギーミックスの確実な実現として、水力については、「安定供給性に優れたエネルギー源の役割を果たしており、引き続き重要な役割を担う」としたうえで、既存設備のリプレースによる有効活用を促進する旨が定められており、再エネ拡大を目指す政府方針にも合致するものです。

評価結果

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当社は、グリーンファイナンス・フレームワークを策定し、本フレームワーク及び本フレームワークに基づいた今回のグリーンローン調達において、株式会社格付投資情報センター(以下「R&I」)より、「R&Iグリーンボンドアセスメント」にて最上位評価である「GA1」を取得しています。

今後の取り組み方について

M&C鳥取水力発電株式会社(鳥取県琴浦町)は、鳥取県がこれまで大切に保有・運営されていた公営水力発電所という大変貴重なエネルギー資産の運営を2020年より長期間に亘りお預かりし、必要な修繕を実施の上、運営を行ってまいります。そのために必要な運営体制として、具体的には、日本全国に豊富な実績を持ち、日本屈指の水力発電運営能力を持つ三峰川電力及び中部電力のオペレーション能力とノウハウを活用し、鳥取県という地域性や地元の皆様に対する理解が深いチュウブ及び美保テクノスと四社一体となった体制を構築しております。

当社が運営させて頂く水力発電所に代表される再生可能エネルギーを普及させていくこと、そして安定供給を実現することは、日本のエネルギー政策に加え、SDGsが掲げる国際社会共通の目標の達成に寄与することに正に合致しており、当社も率先して推進していく考えです。但し、再生可能エネルギーは地域のご理解とご協力なくしては存続出来ません。

その中、当社が大事にしており、常に念頭にある考え方、それは鳥取県、とりわけ本事業を運営する6つの地域(若桜町、八頭町、倉吉市、三朝町、日南町、日野町)へ貢献させて頂き、真の意味での地域共生を実現していくことです。ゆくゆくは技術や経験を地元企業に伝承し、微力ではございますが地域の雇用増にも貢献してまいりたいと思います。
日々の地道な作業を積み重ねていき、本事業の社会的意義に対する認知を普及させること、そして安心・安全・安定の水力発電事業をこの鳥取県でしっかりと実施していくこと、これらを実現することが私たちの今後の取組です。

お客さまの声

M&C鳥取水力発電株式会社(鳥取県琴浦町)は、鳥取県を発注者としたPFI事業を実施するため、三峰川電力、中部電力、チュウブ、美保テクノスの4社が設立した水力発電事業を営む会社です。今般、グリーンローンにより資金調達を行ったところ、R&I社より最高格付を頂くなど、私どもが手掛ける事業の社会的意義を高くご評価頂くことが出来ました。また、その意義についてもより一層幅広い方々に認知頂くことにも貢献出来たと考えています。
私どもは引き続き、この鳥取の地でESG/SDGsの考え方を意識し、地域一体での事業取組をしっかり継続していきたいと考えています。

  • M&C鳥取水力発電株式会社
  • 代表取締役社長
  • 伊藤 直樹 様