積水ハウス・リート投資法人
プロジェクト概要
積水ハウス・リート投資法人は、積水ハウスをスポンサーとし、質の高い「住居・オフィスビル」を中核資産とする安定性の高い総合型リートです。本投資法人は、「戦略的立地」に所在する「高品質」な住居・オフィスビル等を「プライム・プロパティ」と呼称し、重点的な投資対象とすることで、高い安定性とクオリティを兼備するポートフォリオ構築を目指します。併せて積水ハウスグループの多様なサポートを最大限に活用した成長戦略を推進しています。
また、本投資法人は、ESGへの取組みを最優先課題の一つとして位置づけ、様々な社会課題への取組みを推進しつつ、中長期にわたる安定した収益の確保と保有資産の成長を実現し、投資主価値の最大化と豊かな未来の創造に挑戦してまいります。
本投資法人は、今般、このような取組みの一環としてプライムメゾン横濱日本大通（神奈川県横浜市）及び本町南ガーデンシティ（大阪府大阪市）の取得資金に係る借入金の返済資金をグリーンローンで調達しました。
プロジェクトの社会的意義
本投資法人は、「環境・社会・ガバナンス（ESG）」へ配慮した資産運用を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。こうした考えの下、「環境性能に優れた不動産への投資」をマテリアリティとして特定し、保有物件の環境性能を評価するグリーン認証の取得を積極的に進めるとともにグリーンファイナンスによる資金調達を行っています。
上述の2物件はいずれも、2022年12月に策定したグリーンファイナンス・フレームワークにおける適格クライテリアを満たすグリーン適格資産になります。プライムメゾン横濱日本大通は、太陽光パネル設置や屋上緑化等、環境への優れた取組みがなされている点が評価され、DBJ Green Building認証において「3スター」を取得しています。本町南ガーデンシティもまた、西・東面の縦ルーバーを設置し、遮熱高断熱複層ガラスの採用により日射負荷を軽減し熱効率が高められている点、また高い耐震性能、躯体材料に再生材を使用している点や在来種を含む多様な樹種を導入している点が評価され、CASBEE不動産評価認証の最高ランクである「Sランク」の評価を取得しています。
本投資法人は、今回のプロジェクトを通じ、環境性能に優れた物件へ投資することで、脱炭素社会の実現に貢献するとともに、ESG投資に関心を持つ投資家の皆さまへの投資機会を提供できるものと考えています。
評価結果
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本投資法人は、本フレームワークの第三者評価として、株式会社日本格付研究所(JCR)より「グリーンファイナンス・フレームワーク評価」の最上位評価である「Green 1(F)」を取得しています。
今後の取り組み方について
本投資法人は、環境性能に優れた不動産への投資をマテリアリティ（重要課題）の一つとして位置付けており、ポートフォリオのグリーン認証取得割合は延床面積ベースで82.3％（2023年8月3日時点）となっています。
本投資法人は、環境性能に優れた不動産への投資に向け、ESG経営のリーディングカンパニーを目指すスポンサーである積水ハウスが有する不動産の運営管理に関するノウハウを活用し、今後も保有資産におけるテナント満足度の向上に即した省エネルギー・環境配慮、生活の安全性や事業の継続性の確保等を一層推進していきたいと考えています。
お客さまの声
本投資法人は「資産運用を通じて人・社会・未来を豊かにする」というビジョンを掲げています。ESGに配慮した資産運用を通じて社会課題の解決に取り組むことは、サステナブルな社会の実現に寄与するとともに、ステークホルダーからの信頼を高めることにもつながり、中長期にわたる安定した収益の確保、並びに投資主価値の最大化に資すると考えています。
こうした考えの下、2022年には保有資産における再生可能エネルギー由来電力への切替を通じたCO2排出削減の推進、TCFD（気候関連財務情報開示タスクフォース）提言に基づく定量的シナリオ分析の実施を通じた開示情報の拡充、本投資法人における女性役員の登用等ジェンダー・ダイバーシティの推進を実施しました。これらをはじめとするESGへの取組みは社外からも高く評価され、本投資法人は2022年6月よりMSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数に組み入れられています。
今後も環境・社会・経済等の変化に応じてマテリアリティ（重要課題）やKPI（目標）の追加・修正等を行いながら、保有資産の環境性能向上、幸せを生む空間の提供や事業継続性の確保、透明性の高いガバナンス体制の構築等、社会と本投資法人相互の持続可能性向上に注力していく所存です。今後とも一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
- 積水ハウス・アセットマネジメント株式会社
- 代表取締役社長 阿部 亨 様