グリーン/ソーシャル/サステナビリティローンプロジェクト紹介

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住友金属鉱山株式会社

プロジェクト概要

当社グループの主力事業は、鉱山開発・運営を行う「資源事業」、採掘した鉱物資源から高品質な金属素材を生み出す「製錬事業」、素材に時代が求める新たな価値を付加する「材料事業」であり、当社はこの3事業の有機的な連携が生み出す競争優位を活かした独自のビジネスモデルを構築しています。

また、長期ビジョンとして「『世界の非鉄リーダー』を目指す」ことを掲げ、これを実現するためのマイルストーンとして「2030年のありたい姿」を設定し、各種の取組みを推進しています。

当社は、「二次電池用正極材の増産を目的とした設備増強及び新工場建設」のプロジェクトに対して、2022年10月にグリーンボンドを発行しており、今回引き続きグリーンローンによる資金調達を行うこととしました。

プロジェクトの社会的意義

現在、世界的な脱炭素の流れの中で、自動車の電動化が急激に加速しています。当社グループでは車載電池向けにニッケル系の正極材を生産・販売しておりますが、その需要は大きな広がりを見せています。

当社グループは、この需要拡大に対応するため、二次電池用正極材の増産を目的とした設備増強及び新工場建設を進めております。脱炭素化に貢献する高機能電池材料の供給拡大により、当社「2030年のありたい姿」で掲げる「温室効果ガス(GHG)排出量ゼロに向け、排出量削減とともに低炭素負荷製品の安定供給を含めた気候変動対策に積極的に取り組んでいる企業」の実現に向けて取り組んでいます。

評価結果

当社グループは、上記の取組み推進を目的としたグリーンボンドの発行やグリーンローンによる調達に向けて、国際資本市場協会(ICMA)が定める「グリーンボンド原則 2021」、環境省が定める「グリーンボンドガイドライン2022」、ローン・マーケット・アソシエーション(LMA)、アジア太平洋ローン・マーケット・アソシエーション(APLMA)及びローン・シンジケーション&トレーディング・アソシエーション(LSTA)が定める「グリーンローン原則 2021」並びに環境省の定める「グリーンローンガイドライン 2022」に則り、グリーンファイナンス・フレームワークを策定しました。本フレームワークの適合性評価として第三者評価機関である株式会社日本格付研究所より、「JCR グリーンファイナンス・フレームワーク評価」の最上位評価である「Green1(F)」の評価を取得しています。評価の詳細は下記URLをご参照ください。

https://www.jcr.co.jp/greenfinance/

今後の取り組み方について

2022年2月、当社グループは「変革への新たな挑戦」をテーマに「2021年中期経営計画」を策定しました。長期ビジョンおよび「2030年のありたい姿」実現に向けて引き続き邁進するとともに、社会環境変化に的確に対応するべく、チャレンジを続けていく当社グループの取り組みについて、海外における銅・金鉱山の開発や電池材料(正極材)生産能力増強等の「企業価値拡大」、菱刈鉱山のサステナビリティ重視の操業への転換といった「コアビジネスの持続可能性向上」、2050年までのGHG排出量ネットゼロに向けた計画策定・諸施策実現等の「社会環境変化への適応」、サステナビリティ施策の推進加速といった「経営基盤強化」の4つにまとめています。当社グループは、これら「4つの挑戦」に果敢に取り組むことで変革を遂げてまいります。