ライフイベント[結婚とお金]ランキング

ライフイベント 結婚とお金ランキング 結婚をきっかけにお金について考え始める人は多いもの。結婚生活にまつわるお金について、ランキングをもとに専門家が解説します。

『結婚とお金』どのくらいかかるの?

出ていくお金

1.結婚したときにかかるお金 平均額454万円

不況などの影響も受けず挙式や披露宴にかかる費用は増える一方。

ここ6年間で約47万円も増加に。

項目別平均額 金 額
仲人へのお礼 11.2万円
結納の費用 14.1万円
両家顔合わせの費用 6.7万円
婚約指輪 33.3万円
結婚指輪 21.7万円
挙式、披露宴など総額 354.9万円
新婚旅行 56.1万円
新婚旅行お土産 10.6万円

ゼクシィ結婚トレンド調査2012調べ 首都圏のデータ
各項目の平均額の合計は平均額の総額とは一致しない

2.新婚生活の準備にかかるお金 平均97万円

出ていくお金の合計3は、合計551万円

結婚前に新生活をスタートするカップルは約4割!
その分の資金も用意が必要になるのです。

入ってくるお金

4.結婚費用に対する親や親戚からの援助 平均187.2万円

  • 援助があった人の割合は74%

5.ご祝儀 平均221.5万円

入ってくるお金の合計6は、合計408.7万円

つまり...

6.入ってくるお金 合計408.7万円 - 3.出ていくお金 合計551万円=合計142.3万円

142.3万円はどうにかしないとマイナスになってしまうのです!
親や親族からの援助がない場合はさらにお金の準備が必要ですね

『結婚とお金』のランキング(1)「どのくらい用意してる?」

結婚資金、どのくらい用意している?

全体の貯金額の平均は303.6万円だけど…ダントツトップは

100〜200万円。

一方で100万円未満のカップルが約10%も!

順位 金額 割合
1位 100〜200万円未満 24.5%
2位 300〜400万円未満 17.6%
3位 200〜300万円未満 17.3%
4位 400〜500万円未満 12.2%
5位 100万円未満 9.7%
6位 500〜600万円未満 8.3%
7位 600〜700万円未満 4.7%
8位 800〜900万円未満 1.8%
9位 700〜800万円未満 1.2%
10位 900〜1000万円未満 0.1%

ゼクシィ結婚トレンド調査 2012調べ 首都圏のデータ

このランキングのツボはココ!お金のプロがチェック!

結婚は夢が膨らみますが、気になるのはかかる費用です。
結婚資金について話し合うことは二人が最初に「お金の話」をするきっかけになります。すべてのカップルが親から援助してもらえるとは限りませんし、ご祝儀もふたを開けてみないと金額はわかりません。
やはり、お金をきちんと貯めてから結婚式をするのがベストです。目標額をいくらにするか、達成するまで月にいくら貯めればいいかなどの計画を立てましょう。

準備資金は大事。
不意の出費に備えて余裕を持って貯めましょう。

このデータからわかること 結婚に向けて貯蓄していた人は首都圏で約90%。貯金額のランキング1位は100〜200万円なので、この分を足しても場合によっては結婚資金が足りないという可能性も…。

『結婚とお金』のランキング(2)「毎月の貯蓄額は?」

毎月の貯蓄額は?

トップは月に4〜6万円だけど平均貯蓄額は8.6万円!

ゼクシィ結婚トレンド調査2012調べ

順位 貯蓄額 割合
1位 4〜6万円 22.2%
2位 2〜4万円 18.2%
3位 10〜12万円 16.2%
4位 6〜8万円 7.9%
5位 14〜16万円 7.5%
6位 〜2万円 7.2%
7位 20〜22万円 5.7%
8位 8〜10万円 4.9%
9位 22万円〜 4.3%
10位 12〜14万円 3.2%

4割以上のカップルが毎月決まった額を貯めている!

【どんな風に貯めてるの?】

どんな方法で? 割合
毎月定額を貯蓄 42.8%
毎月貯めているけど額は決めていない 33.7%
毎月ではないけど余裕があるときに貯蓄 17.2%
ボーナスや臨時収入から貯蓄 15.6%
貯蓄していない 5.9%
その他 3.9%

※複数回答
ゼクシィ 新生活準備調査2012調べ

このデータからわかること

実は早く子どもが欲しいカップルほど貯蓄に前向きな傾向が。
結婚1年以内に子どもが欲しいカップルは平均10.1万円、2年以上先で平均8.5万円という数字が出ています。

出産→専業主婦になることも見据えて早めのマネー管理を心掛けて

このランキングのツボはココ!お金のプロがチェック!

お金が貯まる近道は、自動的に引き落とされる仕組みをつくること。なぜなら普通預金に入れたままだと
使ってしまうから。引落日を給料日に設定して自動積立で貯めていきましょう。「余裕があるときに貯金しよう」という人も、なかなか貯まりにくいもの。最初から積立分はなかったものとして生活する習慣をつけること。 会社の財形貯蓄制度や、銀行の自動積立定期預金を利用するといいでしょう。

重要なのは金額よりも、毎月“自動的”に積み立てる、という考え方です

『結婚とお金』のランキング(3)「資産運用の方法は?」

結婚をきっかけに始めた資産運用の方法は?

まずは基本は、普通預金。
そして定期預金が13%自動積立派が12%。

3.9%の家庭は、外貨預金や投資信託にチャレンジ!

順位 金融商品 割合
1位 普通預金 72.3%
2位 定期預金 13.5%
3位 自動積立定期預金 12.3%
4位 貯蓄型保険 6.3%
5位 財形 5.6%
6位 社内預金・持ち株 3.2%
7位 外貨預金 2.5%
8位 株式・投資信託 1.4%
9位 債券・公社債 0.4%
10位 純金積立 0.2%

新生活準備調査2012 リクルートブライダル総研調べ(ゆうちょ銀行を除く)

約8割の新婚カップルが将来のお金に不安を抱えている!

【貯蓄をはじめた目的は?】

順位 目的 割合
1位 将来の備え 78.1%
2位 出産・育児 42.9%
3位 住宅購入資金 37.9%
4位 旅行などレジャー費用 16.9%
5位 車の購入 10.8%

新生活準備調査2012 リクルートブライダル総研調べ

このデータからわかること 結婚後に新たに貯蓄を始めた時期は挙式の1か月後が32%とトップ。新規口座を開設した時期とほぼ重なります。
もらったご祝儀を入金しておいたり、生活資金口座として、自宅や職場から近い銀行の普通預金を始めた人が多いことが予想できます。

このランキングのツボはココ!お金のプロがチェック!

お互いが自由にお金を使うことができた独身時代とは異なり、2人分の生活がかかる新婚生活。
新しい生活をスタートさせるときに大切なのは、家計の仕組みをつくることです。
お互いの収入のほか、支出は住居費、保険料などの「固定支出」、食費やレジャー費などの「流動支出」に分けて管理するようにします。銀行の普通預金を生活資金口座にして、この口座から固定支出や日々の生活費を払うようにすると、家計管理がしやすくなります。将来の不安に備えるためにも、教育費、住宅購入資金などの目的別貯蓄も早めに始めましょう。自動積立定期預金や、ボーナスなどを定期預金に預けるなどして、貯まる家計を目指しましょう!

まずは普通預金で“家計意識”を持つこと。目的別貯蓄も早めに始めましょう

花輪陽子さん

花輪陽子さん

ファイナンシャル・プランナー
(CFP認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士)、証券外務員第一種。

1978年三重県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部を卒業。外資系投資銀行で8年間勤務後FPとして独立。日本FP協会2011年度相談員。現在は雑誌・新聞・テレビ・講演などメディアで消費者向けのマネーの啓蒙を行っている。著書『夫婦で年収600万円をめざす!二人で時代を生き抜くお金管理術』(ディスカヴァー)、『夫婦で貯める!1億円』共著書(ダイヤモンド社)など。

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