投資信託口座の開設までの流れ

投資信託とは、たくさんの投資家から集めた資金をプロが運用する金融商品のことです。投資信託を始めるには、投資に回せる金額を想定し、金融機関を選んで投資信託口座を開設します。次に、金融機関で扱う商品の中から投資信託を選ぶという流れになります。

1. 投資資金を用意する

投資信託にどれくらい投資するのか、無理のない資金を想定してみましょう。数千円からでも始められるものもあります。

2. 口座を開設する

証券会社や銀行などの各金融機関で、取引のための口座を開設します。多くの金融機関がネット上での手続きに対応しており、口座開設依頼をすると必要な書類が郵送されてきます。必要事項を記入し、提出書類を添えて返送して、審査に通れば口座開設となります。

3. 投資する投資信託を決める

投資信託は本当に数多くあり、非常に複雑に構成されているものも少なくありません。初心者のうちはどんな基準で選べばいいのかわからないでしょう。リスク分散をしているバランス型の商品をチョイスする方法もあります。例えば、「国内債券25%、国内株式25%、海外債券25%、海外株式25%」といったように複数の値動きの異なる資産を組み合わせた商品を基本にして考えてみてもいいでしょう。

また、金融商品の中には「日経平均株価」や「NYダウ」など、経済動向を示す指標となるものに連動するように作られたものがあります。例えば、「日経平均インデックス」であれば、日経平均株価とリンクする値動きをします。日経平均は常にニュースで報じられていますので、情報収集がしやすく、値動きの原因も推測しやすいため、初心者には始めやすい銘柄といえるでしょう。

投資信託のリスク

投資信託には、当然ながらリスクもあります。取引の際には、次のことに注意するようにしましょう。

・元本割れの可能性がある

プロが運用する投資信託といえども、運用損が出てしまう可能性はあります。場合によっては、買った金額以下に値下がりしてしまう「元本割れ」も起こりえます。それが預貯金とは大きく異なる部分ですが、このリスクがあるからこそ、預貯金以上のリターンが得られるということでもあります。
商品を選ぶときには、自分にとって許容可能なリスクと、リターンを考え、無理のない投資を心掛けてください。

・手数料がかかる

投資信託はプロによる運用がなされている分、そこにコストがかかっています。これは「信託報酬」という名目で、商品を持ち続けている間支払わなくてはなりません。支払い額は、一般に年率0.1〜2.5%程度になります。

また、投資信託を売買するときには、扱っている金融機関への手数料が発生します。手数料が高いものだと、場合によっては、運用益を圧迫することにつながります。信託報酬と金融機関の手数料をしっかり確認して、商品を選ぶようにしましょう。

無理のない範囲で投資信託を始めてみよう

金融商品のリスクについて、正確に見極めるのはなかなか大変です。投資信託は手間をかけずに分散投資ができ、金融商品の選択肢も豊富という、大きな魅力があります。
もちろんリスクもありますので、無理のない範囲で、始めてみるのが良いでしょう。

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