福岡堅樹選手
スペシャルインタビュー
(後編)

ー 本当に熱中できることを見つけるために、たくさんのトライを ー

ラグビーワールドカップ2019では、
俊足を生かしたプレーにより
大きな感動と勇気を与えてくれた福岡堅樹選手。
今回、福岡選手が出演する、
未来を担う子どもたちへのメッセージを込めた
SMBCの新CM公開に合わせ、日々、
様々なことに挑戦する
すべての人たちに向けた
スペシャルインタビューの後編をお届けします。

前編はこちら

ラグビーワールドカップ2019では素晴らしい俊足で活躍されましたが、小さい頃から走るのは得意だったんですか?

福岡:そうですね、中学校の陸上部に入るまでは、ほとんど負けたことがなかったです。陸上部とは別で、ずっとラグビーもやっていましたが、ラグビーの上達のために平日も基礎トレーニングをすることが大事だと思っていました。そういう意味で、陸上競技はスピードを上げるという基礎がしっかり作れるいい機会になっていました。

「ジャイアントキリング」、いわゆる自分より強い敵を倒すことも1つのトライだったと思います。人生の中で自分よりも強い存在や困難に挑戦する時に、心がけていたことは何ですか?

福岡:「自信を持てるまで準備する」ということです。それが本当に結果につながってくると感じたのが、2015年、2019年に出場したワールドカップでした。自分たちがやってきたことを「100%やれた」「これだけやれば、突破できるんだ」と信じることができれば、本当にそれに近いパフォーマンスができると思います。実際、練習でやってきた成果を試合で発揮できたということを実感したので、間違いないと思います。

ラグビーを通して子どもたちだけでなく、日本中が沢山の勇気をもらっています。これからの未来を担う子どもたちに、どんなトライをしてもらいたいですか?

福岡:とにかく自分が本当にやりたいこと、熱中できることを見つけるために、いろいろなことにトライしてほしいです。何かにトライすることはエネルギーも使いますし大変ですけど、とにかく手を出してみて、自分が本当に好きなこと、自分に合っていることを探してみる。好きという気持ちが、それを上達させたり、辛いことを乗り越えさせたりするための一番の原動力になります。そういう夢中になれることを、どんどん見つけてほしいです。

自分が好きなことに夢中になって、がむしゃらに頑張るということですね。

福岡:そうですね。やっぱり自分が好きなことで負けるのはみんな嫌なので。

これから福岡さんがトライしたいことを聞かせてください。

福岡:ラグビー選手としては、2015年、2019年のラグビーワールドカップ、リオデジャネイロ2016オリンピックに出場し、本当に大きな目標を達成することができました。ここからはセカンドキャリアに向けてしっかりと準備をして、ドクターになれるように勉強のほうでも結果を出せるように頑張りたいと思います。

将来はどのようなドクターになりたいとお考えでしょうか?

福岡:実際、どの医療分野に入るかまだ分からないですが、トップレベルでスポーツをやっていたドクターというのは日本にあまりいないと思うので、ここまでやってきたスポーツの経験を、自分のアドバンテージとして生かせるような立場になりたいと思っています。

福岡選手の新たなトライを応援しています!ありがとうございました。

福岡堅樹
1992年9月7日生まれ。福岡県出身。
パナソニック ワイルドナイツ所属。ポジションはWTB。
5歳からラグビーを始め、福岡高校3年時に全国高等学校ラグビーフットボール大会(花園)に出場。
筑波大学に進学後、2013年、ジュニア・ジャパンの日本代表に選出。
2015年、ラグビーワールドカップ2015の日本代表に選出。
2016年パナソニック ワイルドナイツ に加入。
同年7月、リオデジャネイロ2016オリンピックの7人制日本代表に選出。
2019年8月、ラグビーワールドカップ2019の日本代表に選出。