支援国の現状

支援国、モザンビークの「緊急事態」

モザンビークでは、10 年以上続いた内戦が国に大きな傷を残しました。現在、再建の途上にありますが、HIV/エイズが急速に広がり、再建の重い足かせとなっています。さらに、洪水やサイクロン、長引く干ばつなどの自然災害に備える仕組みが十分ではなく、特に女性や子どもたちはさらに困難な状況に置かれます。


モザンビークでは、水と衛生が行き届いている地域は限られています。

安全ではない水や不適切な衛生施設の利用、不適切な衛生習慣は、下痢、コレラ、赤痢、マラリア、疥癬(かいせん)、住血吸虫症などの病気を引き起こします。これらの病気は、特に5歳未満児に多く見られ、病気にかかる率も死亡率も高くなっています。特に農村部と都市部周辺において、この状況はさらに深刻化しています。

小学校の70%に安全な水と衛生施設がありません。

2005 年に行われた調査によると、国内には10,016 の小学校があり、在籍数は3,846,565 人です(女子:1,757,062 人、男子:2,089,503 人)。そして、このうち70%で安全な水と衛生施設がないことがわかりました。