A種優先株式の発行と償還について
当社は2021年3月末時点で、すでに実行中であった構造改革関連の損失・費用負担増とコロナ禍による未曽有の需要減少とが相まって、自己資本を大きく毀損していました。そのような中、財務健全性を早急に回復させつつ、構造改革の継続と成長のための開発投資を両立させていくために必要となる資本性資金を、長期的な視点で提供してくれる投資家として、株式会社SMBCキャピタル・パートナーズ(SMBCCP)様とご縁があり、総額20億円のA種優先株式を引き受けて頂くこととなりました。
これにより、従来規模の開発投資を継続させつつ、大型抄紙機停機などの構造改革を加速させることができ、これに市況の回復も加わり、業績が急回復したことから、2023年9月末に、発行から2年半という当初予定を大きく前倒した短期間で優先株式の全額を償還することが出来ました。
この間、SMBCCP様には、ハンズオンでの構造改革推進へのアドバイスに留まらず、各事業におけるビジネスマッチングの場を設けて頂くなど多大なご協力を頂きました。
これまでの親身なご支援に、深く感謝いたします。
当社は、事業ポートフォリオの変革をさらに進めていく意志を込めて、創業110周年となる2024年の1月には株式会社巴川コーポレーションと名を改め、引き続き成長分野(半導体関連事業、機能性不織布事業)への経営資源投入、新製品の立ち上げ・量産化、横展開により、成長軌道への回帰を実現してまいります。
2023年10月吉日