結婚資金はいくら?平均・相場や最低金額を解説!貯金がない場合の5つの対処法を紹介
- 公開日:2025年12月26日
- 更新日:2025年12月26日

結婚を控えたカップルにとって、「結婚資金はいくら必要なのか」は気になるポイントではないでしょうか。結婚式や披露宴、新婚旅行、新生活の準備など、結婚にはさまざまな場面でお金がかかります。
この記事では、結婚資金の平均相場や最低限必要な金額、費用の内訳を詳しく解説します。また、効果的な貯め方や、貯金がない場合の対処法、利用できる助成金や税制優遇についても紹介します。結婚を意識し始めたら、ぜひ早めに資金計画を立てましょう。
結婚式の総額はいくら?平均と費用の内訳
結婚資金の準備は、「婚約」「結婚式」「新婚旅行」「新生活」に分けて考える必要があります。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024によると、結婚に関連する平均費用の総額は「454万3,000円」です。
本記事ではこの資料を基に、それぞれの費用の平均や内訳について詳しく解説します。
結納の平均額は43万9,000円、顔合わせの平均額は8万3,000円
パートナーとの婚約が成立した後は、お互いの両親へ結婚の報告を行い、その後、結納または両家の顔合わせへと進むのが一般的です。
結納は、婚約を正式なものとして確認する日本の伝統的な儀式ですが、近年では形式にこだわらず、両家による顔合わせの食事会のみを行うケースも増えています。
以下は結納式と両家顔合わせの全国推計値です。
| 費用の内訳 | 全国推計値 |
|---|---|
| 結納式 | 43万9,000円 |
| 両家顔合わせ(食事を含む) | 8万3,000円 |
結納と顔合わせ食事会の両方を実施するか、食事会のみとするかによって、かかる費用に違いが生じます。
挙式、披露宴、ウェディングパーティーの平均額は343万9,000円
結婚関連の費用の中でも、最も高額になりやすいのが結婚式に関する支出です。特に、挙式、披露宴、1次会や2次会のパーティーにかかる費用は大きな割合を占めています。
これらの全国推計値は343万9,000円です。主な内訳は以下のとおりです。
| 費用の内訳 | 全国推計値 |
|---|---|
| 挙式 | 40万円 |
| 衣装 | 50万9,000円 |
| 料理と飲みもの | 106万7,000円 |
これらの費用は式場の規模や地域、参加人数によって大きく異なるため、事前に見積もりを取得しておくことが重要です。
ハネムーンにかかる平均額は61万6,000円
結婚関連の費用のうち、ハネムーン(新婚旅行)にかかる平均額は61万6,000円とされています。なお、旅行の有無や行き先、宿泊日数などによって、実際の費用は大きく変動します。
新婚旅行に行かないカップルが増加しているという声もありますが、実際には8割以上のカップルが「新婚旅行に行った、または行く予定」と回答しています。
そのため、結婚資金を準備する際は、新婚旅行にかかる費用も含めて想定しておくと、余裕のある予算計画が立てられるでしょう。
新生活にかかる家具・家電の平均額は53万2,000円
結婚後の新生活を始めるにあたり、家具や家電の購入にかかる平均費用は53万2,000円です。特に支出割合が高い項目は、以下の2つです。
- インテリア・家具(支出率:約8割、平均支出額:24万4,000円)
- 家電製品(支出率:約8割、平均支出額:28万8,000円)
ほとんどのカップルが、結婚に伴って住まいを整えるための初期費用として、これらに一定の予算を割いています。あらかじめ必要な品目をリストアップし、無理のない予算配分を行うことが大切です。
結婚資金のための貯金額の相場は約325万円
結納や新婚旅行、新生活の準備なども含めた結婚全体の平均費用は454万3,000円です。では、こうした費用に備えて、結婚前のカップルはどれくらいの貯金をしているのでしょうか。
調査によると、2人の合計貯金額の全国平均は325万8,000円となっています。これは結婚全体の平均費用にはやや届かない水準です。
また、貯金額の分布を見ると、すべてのカップルが十分な資金を用意できているわけではありません。
| 平均貯金額 | 割合 |
|---|---|
| 100万円未満 | 7.6% |
| 100〜200万円未満 | 19.1% |
| 200〜300万円未満 | 21.5% |
| 300〜400万円未満 | 19.3% |
| 400〜500万円未満 | 11.2% |
| 500〜600万円未満 | 9.8% |
| 600〜700万円未満 | 3.5% |
| 700〜800万円未満 | 1.8% |
| 800〜900万円未満 | 3.0% |
| 900〜1,000万円未満 | 0.4% |
| 1,000万円以上 | 2.8% |
結婚資金が十分でない場合、希望していた結婚式の内容や新生活のスタートに影響が出る可能性があります。
理想の結婚を実現するためには、できるだけ早い段階から貯金計画を立てることが大切です。
結婚資金の貯め方
結婚資金を貯めるための代表的な方法としては、以下の3つがあります。
- 2人で貯金専用の口座を作る
- 貯蓄型保険で積み立てる
- 【番外編】親や親族から援助してもらう
以下、それぞれの方法について詳しく解説します。
2人で貯金専用の口座を作る
結婚資金を確実に準備するための基本的な方法は、2人で共同の貯金口座を作り、計画的に貯めることです。
まずは、次のような項目について話し合い、目標金額を設定しましょう。
- 現在の貯蓄額と月々の収支
- 希望する結婚式の規模やスタイル
- 結婚後の生活設計(住宅、出産、共働きの可否など)
目標金額が決まったら、貯金専用の口座を開設し、「先取り貯金」の習慣を取り入れることが効果的です。
先取り貯金とは、給与を受け取った直後に、あらかじめ決めた金額を先に貯金口座へ移す方法です。
生活費を使った残りを貯金する方法では、毎月の金額にばらつきが出てしまい、予定どおりの金額を貯められない可能性があります。
そのため、先取りでの自動積立設定などを活用することで、無理なく確実に結婚資金を蓄えることができます。
貯蓄型保険で積み立てる
貯蓄型保険は、万が一の備えと同時に、貯蓄もできる金融商品です。支払った保険料の一部が積み立てられ、将来的に以下の形で返金される仕組みになっています。
- 満期保険金:保険契約の満期を迎えたときに受け取れるお金
- 解約返戻金:保険契約を解約すると払い戻されるお金
毎月一定額を保険料として積み立てることで、将来の資金準備が可能になります。結婚資金として利用する場合も、目標時期に合わせて加入し、満期や返戻金をうまく活用するのがポイントです。
ただし、短期間で解約すると返戻率が低くなり、元本割れとなる可能性があります。そのため、早めに加入し、余裕をもって計画的に利用することが重要です。
【番外編】親や親族から援助してもらう
貯金とは別の手段として、親や親族から結婚資金の援助を受けるという選択肢もあります。子どもの結婚に際して、両親や祖父母が金銭的な支援を行うケースは珍しくありません。
調査によると、結婚にかかる費用の全国平均が「454万3,000円」であるのに対し、81.9%のカップルが親からの援助を受けたと回答しています。
また、その援助額の全国平均は183万5,000円で、多くの家庭が夫婦のみではなく、家族の協力を得て結婚費用をまかなっている実態がうかがえます。
ただし、親や親族からの援助は贈与にあたる場合があり、金額によっては贈与税が課される可能性があるため注意が必要です。婚姻に際しての援助金は、結婚・子育て資金の一括贈与非課税制度などを利用すれば非課税で受け取れます。
結婚資金の貯金がないときの対処法
結婚式を挙げたくても、資金不足で希望の結婚式ができない方もいるでしょう。結婚資金が不足したときは、以下の対処法を検討してみましょう。
- 結婚式や披露宴の予算を見直す
- 結婚式の費用をクレジットカードの分割払いにできないか相談する
- ブライダルローンを利用する
- フリーローンを利用する
- カードローンを利用する
ここからは、結婚資金の貯金がないときの対処法について詳しく解説します。
結婚式や披露宴の予算を見直す
結婚資金が十分に確保できていない場合は、まず結婚式のプラン内容を見直し、費用を削減できる項目がないか確認しましょう。
特に、披露宴や新婚旅行などはプランナーからの提案に従いがちですが、冷静に見直せばコストを抑えられる部分が見つかることもあります。
たとえば、以下のような工夫によって費用削減が可能です。
- 繁忙期や大安を避けて費用が抑えられる日程を選ぶ
- 招待状やウェルカムアイテムなどを手作りする
- 招待人数を見直し、会場の規模を縮小する
明細書は細部までしっかりと確認し、不要なオプションを外す、他の手段に切り替えるなどの見直しを行いましょう。
結婚式の費用をクレジットカードの分割払いにできないか相談する
結婚式の費用の見直しをしても資金が足りない場合、クレジットカードの分割払いで支払えるかどうか、式場に相談してみましょう。
式場によっては、クレジットカード決済に対応している場合があります。一括払いだけでなく、分割払いやリボ払いを利用すれば、すぐに全額を準備できなくても支払いが可能になります。
また、クレジットカードによっては利用額に応じてポイントが付与されるため、実質的な割引効果も期待できます。たとえば「100円につき1ポイント(=1円相当)」のカードで100万円を支払えば、1万円分のポイントを獲得できます。
ただし、利用限度額が結婚式費用を上回っている必要があるため、事前にカード会社への確認が必要です。
ブライダルローンを利用する
クレジットカードが利用できない場合や、費用全体を分割払いでまかないたい場合は、ブライダルローンの利用も検討できます。
ブライダルローンは、銀行や信販会社が提供する「目的別ローン」の一種です。結婚に関連する費用に限定して利用でき、資金使途が明確なため、フリーローンやカードローンに比べて金利が低めに設定されている傾向があります。
結婚式費用に過不足なく充てられる一方、資金使途が限定されているため、必要以上に借入しすぎるリスクも抑えられます。
フリーローンを利用する
フリーローンは、資金の使い道に制限がない個人向けローンです。ブライダルローンとは異なり、結婚に限らずさまざまな目的で利用できる柔軟性が特徴です。
金利は提供元の金融機関によって異なりますが、一般的にカードローンよりは低く設定されていることが多いです。
例として、三井住友銀行のフリーローンでは、最大300万円までの融資を受けられ、金利は年6.375%(2025年12月26日現在)です。
カードローンを利用する
カードローンは、契約時に設定された利用限度額の範囲内で、自由に借入・返済ができるローン商品です。利用目的が自由であるため、結婚式の直前だけでなく、挙式後や新婚旅行のタイミングで必要な資金を調達する際にも活用できます。
また、ブライダルローンやフリーローンとは異なり、借入・返済を繰り返し行えるため、資金繰りの柔軟性が高い点も特徴です。元本を返済すれば、その分の利用可能枠が復活します。
三井住友銀行のカードローンでは、金利は年1.5%〜14.5%、限度額は最大800万円まで設定可能です。三井住友銀行のカードローンアプリによる手続きに対応しており、来店不要で借入・返済が完結します。
また、三井住友銀行ATMおよび提携コンビニATMでの取引手数料が無料となっており、利便性とコスト面での優位性もあります。
結婚資金を自治体が支給する「結婚助成金」で用意する方法もある
結婚助成金とは、新婚生活を始める世帯に対して経済的な支援を行うために支給される助成金のことです。多くの自治体で、新婚世帯を経済的に支援するため結婚新生活支援事業を実施し、そのなかで結婚助成金を支給しています。
結婚助成金の利用を希望する場合、住まいの自治体が制度に対応しているかを確認しましょう。
主な補助対象世帯と補助の上限額の一例は以下のとおりです。
-
- 補助対象世帯
-
- 夫婦とも婚姻日の年齢が39歳以下
- 世帯所得500万円未満
- 指定された期間に婚姻届を提出し、受理された夫婦
-
- 補助対象費用
-
- 新居の購入費
- 新居の家賃、敷金、礼金、共益費、仲介手数料
- 新居のリフォーム費用
- 新居への引っ越し費用 など
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- 補助の上限額
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- 29歳以下の世帯:60万円
- 30〜39歳の世帯:30万円
対象世帯や申請期間などは、自治体によって異なる場合があります。補助の内容に上記以外の条件が設定されている可能性もあるため、まずは自治体の公式ホームページで確認しましょう。
結婚資金の援助を受けた場合に税金はかかる?
親や親族から援助を受けることで、結婚資金の負担を軽減できる場合があります。しかし、受け取る金額や方法によっては贈与税の課税対象となることがあるため、注意が必要です。
ここでは、贈与税がかかるケースと、非課税で援助を受けるための制度について解説します。
結婚資金の贈与や祝儀は金額次第では贈与税がかかる
結婚資金として親や親族から受け取るご祝儀や金銭的援助は、原則として「社会通念上相当と認められる範囲」であれば贈与税はかかりません。
この場合、確定申告や納税の必要もありません。
ただし、以下のようなケースでは贈与税の課税対象となる可能性があります。
- 社会通念上を超える高額な金銭援助や祝儀を受けた場合
- 銀行振込や振替で多額の援助を受けた場合(記録が明確に残る)
- 法人または個人事業主として援助を受けた場合(事業用資金とみなされる可能性がある)
なお、年間110万円を超える贈与を受けた場合は、通常の贈与税の申告対象となります。ただし、一定の条件を満たせば、非課税制度を活用することで税金の負担を避けることが可能です。
直系尊属からの援助は300万円まで非課税
直系尊属からの援助を受ければ結婚資金の心配を抑えられますが、内容や金額次第では贈与税がかかります。贈与税の負担なく結婚資金の援助を受けるために利用したいのが「結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置」です。
結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置では、令和9年3月31日までのあいだに結婚資金の贈与を受ける場合、直系尊属1人あたり300万円まで非課税になります。
両親や祖父母が銀行や信託銀行などに専用口座を開設し、必要資金を一括で拠出するなどの条件を満たすと利用できます。子や孫は結婚のために利用した資金の領収書などを金融機関に提出し、それと引き換えに口座の資金を引き出せます。
なお、子・孫の年齢が18歳以上50歳未満と制限がある点には注意が必要です。また、贈与を取得した日の属する年の前年分の受贈者側の所得税に係る合計所得金額が1,000万円を超えるときは制度を利用できません。
結婚資金の準備を進めるうえで多くの方が抱える疑問
結婚資金の準備を進めるうえで、多くの方が抱える疑問とその回答をまとめました。具体的な金額の目安や貯め方のタイミングなど、結婚準備の参考としてご活用ください。
結婚資金は最低いくら必要?
必要な結婚資金の金額は、どのような形で結婚を行うかによって大きく異なります。
たとえば以下のような要素によって費用も変動します。
- 結婚式を挙げるか、挙げずにフォト婚のみにするか
- ハネムーンの旅行先を国内にするか、海外にするか
理想のプランやこだわりの有無によって費用感は大きく変わりますが、結婚式を行わない場合でも、新生活準備や新婚旅行などでおおむね100万円前後の自己負担が発生する可能性があります。
また、調査によると、結納から新婚旅行までを含む結婚関連費用の平均額は454万3,000円とされており、特に大きな支出となるのが挙式・披露宴・ウェディングパーティー費用の平均343万9,000円です。
そのため、たとえ挙式を行わない場合であっても、100万円程度の資金準備があると安心でしょう。
結婚資金はいつから貯めるべき?
結婚資金を貯め始めるタイミングは、結婚のスタイルや理想によって異なります。
たとえば、婚姻届を提出するだけであれば大きな資金は必要ありませんが、結婚式や披露宴、新婚旅行などを予定している場合は、早期の準備が重要です。
特に、挙式・披露宴・パーティーにかかる費用は平均で343万9,000円とされており、直前になってからでは負担が大きくなります。
早い段階から計画的に貯金を始めることで、ご祝儀に依存せずに資金を用意できるようになり、結果としてプランの選択肢や自由度も広がります。
また、仮に多く準備しすぎたとしても、その資金は結婚後の生活費や子育て資金などに活用できるため、早めの行動が将来の安心にもつながります。
結婚を意識し始めたら協力して早めに資金の準備を始めよう
結婚資金の準備で大切なのは、理想の結婚式や新生活について2人でよく話し合い、できるだけ早く資金計画を立てることです。必要な費用は、結婚式の内容やこだわりの程度、ライフスタイルによって大きく異なります。
貯金が不足している場合でも、式の内容を見直したり、分割払いやローンを活用したりといった方法で柔軟に対応できます。中でも、金利や返済方法などを十分に比較し、自分たちに合った手段を選ぶことが大切です。
なお、銀行カードローンは消費者金融カードローンに比べて上限金利が低い傾向にあり、金利を抑えやすくなっています。三井住友銀行のカードローンは金利が年1.5%〜14.5%で、銀行や提携コンビニATMで24時間いつでも借入と返済が可能です。(※)
理想の結婚を実現するためにも、2人で協力しながら、無理のない範囲で計画的に準備を進めていきましょう。
- ※カードレスの場合、ATMはご利用いただけません。
本記事の金額の参考資料
よくあるご質問
-
Q三井住友銀行にブライダルローンはありますか?
-
Q結婚準備のために貯金を一時的に引き出すとき、注意すべきことはありますか?
-
Q結婚前(入籍前)に住宅ローンは組めますか?
-
Qフリーローンと住宅ローンの併用はできますか?
-
Q親の名義の預金口座で結婚資金に使うと贈与税の対象になりますか?
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