クレヒスとは?信用情報の確認方法、審査に与える影響、傷がつく4つの原因と回復方法を解説
- 公開日:2026年03月31日
- 更新日:2026年03月31日

クレヒス(クレジットヒストリー)とは、クレジットカードやローンなどの信用取引の利用履歴をまとめた情報のことです。支払いの延滞や多重申込などがあると、審査に通りにくくなる可能性があります。
クレジットカードの審査に落ちた場合や、ローンを組めなかった場合、その原因がクレヒスにあるのかもしれません。
本記事では、クレヒスの概要や確認方法、審査への影響、傷がつく原因と回復方法を解説します。自分の信用情報を正しく理解し、適切に管理することで、金融取引をスムーズに進めましょう。
クレヒス(クレジットヒストリー)とは?

クレヒス(クレジットヒストリー)とは、クレジットカードや各種ローンなど、信用取引の利用履歴をまとめた信用情報のことです。
具体的には、いつどこでカードを作ったか、毎月きちんと支払っているか、延滞したことはないかなどの記録が含まれます。
クレヒスは信用情報機関に登録されており、クレジットカード会社や金融機関が審査を行う際の判断材料のひとつです。良好な利用実績があれば信用力が高いと評価され、新規契約や限度額の増額などでプラスに働きます。
一方で、支払い遅延や債務整理などのネガティブな情報が記録されていると、審査に通りにくくなる可能性が高まります。
クレヒスが登録されている信用情報機関

日本には、主に次の3つの信用情報機関があります。
- CIC(株式会社シー・アイ・シー)
- JICC(株式会社日本信用情報機構)
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)
信用情報機関によって、加盟企業や保有情報が異なります。
CIC(株式会社シー・アイ・シー)
CICは主にクレジットカード会社や信販会社、消費者金融などが加盟している信用情報機関です。
クレジットカードやショッピングクレジットの情報を管理しているため、カード審査では重要視されます。
インターネットまたは郵送での開示請求が可能です。クレジットカードの利用状況や支払履歴など、自分の登録情報を確認できます。
JICC(株式会社日本信用情報機構)
JICCは主に消費者金融やクレジットカード会社、保証会社などが加盟している信用情報機関です。借り入れや返済情報などを登録しており、カードローンやキャッシングの審査で参照されることが多くなっています。
消費者金融系の情報が充実しているため、キャッシングやカードローンの利用履歴を詳しく知りたい場合はJICCへの開示請求が有効です。スマホアプリから手軽に開示請求できる点も特徴です。
KSC(全国銀行個人信用情報センター)
KSCは全国銀行協会が設立した機関で、主に銀行や信用金庫、農協などの金融機関が加盟しています。住宅ローンやカードローンの情報を保有しており、銀行系の融資審査で参照される機関です。
住宅ローンのような高額・長期の融資では、KSCに登録された情報が大切な判断材料となります。銀行で口座を開設しただけでは、原則として情報は登録されませんが、ローンやクレジット機能付きキャッシュカードを利用すると記録が残ります。
CICやJICCと同様、インターネットや郵送での開示請求が可能です。
クレヒスは3つの信用情報機関で共有されている

個人のクレヒスは、3つの指定信用情報機関で共有されています。これらの機関はCRIN(Credit Information Network)というシステムで連携しており、多重債務の防止や正確な審査のために、情報の一部を相互に管理しています。
例えば、ある銀行でローンを申し込んだ際、その銀行が加盟するKSCだけでなく、CICやJICCの情報も確認される可能性があります。つまり、ひとつの信用情報機関に事故情報が登録されれば、他の機関を通じた審査にも影響が及ぶということです。
このネットワークにより、利用者が複数の金融機関で同時に借り入れすることを防ぎ、過剰な債務を抱えるリスクを低減しています。
クレヒスの登録情報
クレヒスには主に次の3種類の情報が登録されます。
- 申込情報
- クレジット情報
- 利用記録
申込情報は、クレジットカードやローンを申し込んだ際に記録される情報で、申込日・申込会社名・契約予定額・商品内容などが含まれます。保有期間は、照会日から6ヶ月間です。
クレジット情報には、契約日・契約種類(クレジットカード、ローンなど)・商品名・契約額(限度額)・支払回数・契約終了予定日などが登録されます。保有期間は、契約期間中および終了後5年以内です。
利用記録には、請求額・残高・入金額・返済状況(延滞の有無、異動日)・割賦残債額などが記録され、延滞や債務整理などの事故情報も含まれます。
クレヒスの保存期間
クレヒスの保存期間は、原則として契約継続中と契約終了後5年以内です。ただし、情報の種類と信用情報機関によって細かな違いがあるため注意が必要です。
申込情報は照会日から6ヶ月間と比較的短期間で削除されます。一方、延滞や債務整理などの事故情報は、契約終了後5年間記録され続けるため、長期間にわたって審査に影響を与える可能性があるでしょう。
自己破産の情報はKSCで破産手続開始決定日から7年間保存されるなど、より深刻な金融事故ほど保存期間が長くなる傾向にあります。保存期間が過ぎれば自動的に情報は削除され、その後は審査への影響もなくなります。
自分のクレヒスを確認する方法

自分のクレヒスを確認するためには、信用情報機関に登録情報の開示請求を行う必要があります。インターネットや郵送、スマホアプリから申込可能で、手続きは比較的簡単です。
各信用情報機関の公式サイトで手続き方法や手数料を確認できます。以下の表で、各機関の開示方法と手数料をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
【各機関の開示方法と手数料】
- CIC
開示方法:インターネット・郵送
手数料:インターネット500円/郵送1,500円 - JICC
開示方法:スマホアプリ・郵送
手数料:スマホアプリ700円/郵送1,960円 - KSC
開示方法:インターネット・郵送
手数料:インターネット1,000円/郵送1,679円〜1,800円(コンビニによって異なる)
- 出典
- CIC|情報開示とは
- 出典
- JICC|開示を申し込む
審査が通らない?クレヒスの影響

クレヒスはさまざまな金融取引の審査に影響を与えます。クレヒスの内容によっては、以下の審査に影響が出るケースがあります。
- クレジットカードの新規発行・更新
- ローン契約
- 賃貸契約
- スマホの分割払い契約
クレジットカードの新規発行・更新
新規申込時には審査が行われ、過去の支払い遅延や滞納などのネガティブな情報があると、審査に通りにくくなります。直近で延滞を繰り返している場合は、返済能力に疑問を持たれやすくなるでしょう。
現在持っているカードの有効期限が近づいた際の更新時にも、クレヒスが確認されます。通常は自動更新されますが、更新時に延滞記録が見つかると、更新を拒否されたり利用限度額が減額されたりする可能性があります。
ローン契約
クレヒスはローン契約でも確認されます。ローン契約には、住宅ローンや自動車ローン、カードローン、教育ローンがあります。
金融事故の情報により、融資額が減額されることや、ローンの申込が否決されることがある点には注意が必要です。住宅ローンのような長期・高額契約では、過去の金融事故が決定的な判断材料となることがあります。数千万円を数十年にわたって返済する契約のため、金融機関は慎重に審査を行います。
少額の延滞でも繰り返していると「お金の管理ができない人」と判断されやすくなります。ローンを組む予定がある方は、早めにクレヒスを確認し、問題があれば改善しておきましょう。
賃貸契約
家賃保証会社を利用する賃貸契約の場合、保証会社が個人の信用情報を確認することがあります。近年では多くの賃貸物件で保証会社の利用が必須となっているため、賃貸契約でもクレヒスが重視されています。
家賃の支払能力や、クレジットカードやローンの滞納歴が審査に影響するケースも少なくありません。信販系の保証会社は信用情報機関と提携していることが多く、クレヒスを詳細に確認します。
スマホの分割払い契約
端末代金を分割払いで購入する場合、一種のローン契約とみなされます。最近のスマホは10万円を超える高額なものも多く、24回や36回の分割払いで購入する人も多いでしょう。
信用情報機関に照会されるため、クレヒスに問題があると分割払いが認められず、一括払いを求められることがあります。他のローンやクレジットカードで延滞がある場合には注意が必要です。
携帯電話料金の滞納も信用情報に記録されるため、過去に料金を滞納したことがある人は、機種変更時に分割払いができないおそれがあります。
クレヒスに傷がつく原因・行動

クレヒスに傷がつく原因はいくつかあります。多くの場合、日常的な支払い管理の不備から生じます。ここでは、クレヒスに傷がつく原因と注意すべき行動について解説します。
- 支払い・返済の延滞
- 多重申込
- 短期間でのカード解約
- 債務整理・自己破産
支払い・返済の延滞
クレジットカードの支払いだけでなく、ローン・携帯電話料金・公共料金・奨学金などの支払期日を過ぎてしまうと延滞記録が残ります。口座残高の不足や引落日の失念などの理由でも、記録されてしまうため注意が必要です。
延滞が61日以上または3ヶ月以上続くと、信用情報機関に異動情報として事故情報が登録される可能性があります。異動情報とは長期延滞や自己破産などがあった場合に、信用情報機関に登録される事故情報のことであり、審査ではマイナス評価となるでしょう。
数日の遅延であれば事故情報にはなりませんが、繰り返すと支払い管理能力が低いと判断されます。引落口座の残高管理を徹底し、自動入金サービスなどを活用して延滞を防ぐことが大切です。
多重申込
短期間に複数のクレジットカードやローンを申し込むと、資金繰りに困っていると判断されるおそれがあります。何件も審査に落ちているのではないかという懸念が残り、ネガティブな評価になりやすいため注意しましょう。
また、悪用目的の可能性も疑われます。申込情報は6ヶ月間保存されるため、その期間内に複数の申込があると審査担当者に警戒されやすくなるでしょう。
短期間でのカード解約
利用履歴が短いと、入会特典狙いと判断され、信頼性が低下するケースがあります。入会後すぐに高額なポイントやキャッシュバックを受け取って解約すると、カード会社から敬遠されるでしょう。
明確な基準はありませんが、最低でも1年程度は保有してから解約するのが望ましいでしょう。短期解約を繰り返すと、将来的にそのカード会社や系列会社での審査が通りにくくなる可能性もあります。
債務整理・自己破産
自己破産や個人再生などの債務整理を行った場合も、信用情報に事故情報が記録されます。
任意整理や破産は5〜7年記録され、クレジットカードやローンを利用できなくなる可能性があります。この期間は事実上すべての信用取引ができなくなるでしょう。
ただし、債務整理は多重債務から立ち直るための正当な法的手段です。生活再建のために必要であれば躊躇すべきではありませんが、その後の生活設計には大きな影響があることを理解しておきましょう。
クレヒスの回復方法

クレヒスは、原則として登録された情報が一定期間経過して削除されるのを待つしか回復させる方法はありません。
傷の原因である支払い延滞や債務整理などを解消したうえで、着実に支払いを継続し、信用情報機関が定める保有期間が経過するのを待つ必要があります。延滞中の支払いがあれば、できるだけすぐに完済し、それ以降は一切延滞しないことが大切です。
良いクレヒスの育て方

クレヒスの主な育て方は、以下のとおりです。
- 遅延せずに支払う
- 定期的にクレジットカードを利用する
良好なクレヒスを築き、金融取引をスムーズに進めましょう。
遅延せずに支払う
良いクレヒスを育てるためには、期限内に支払いを済ませることが必須です。借入金額が少額でも継続的に期日を守って支払う姿勢が評価されます。
口座の残高管理や引落日のリマインダー設定で延滞を防げるでしょう。スマホのカレンダーアプリに支払日を登録したり、給料日直後に引落口座へ資金を移動させたりする習慣をつけることがおすすめです。
複数のクレジットカードを持っている場合は、それぞれの引落日を把握しておくことが大切です。引落日が分散していると管理が複雑になるため、可能であれば引落日を統一すると管理しやすくなるでしょう。
定期的にクレジットカードを利用する
少額でも定期的にクレジットカードを利用し、継続的な利用実績を作りましょう。月に一度も使わない状態が続くと、カード会社からの評価が上がりにくくなります。
公共料金や保険料の支払いをクレジットカード決済にすると、毎月確実に利用実績を作れます。また、毎月必ず発生する支払いで、支払額の変動も比較的小さいため、安定した利用状況として評価されやすいでしょう。
ただし、利用額を無理に増やす必要はありません。無理のない範囲で計画的に利用し、全額返済することが大切です。
期日までに返済すれば、良いクレヒスとして評価される
クレヒスは、クレジットカードやローンの利用状況・返済状況の履歴のことです。期日までに確実に返済を続けることで、金融機関からの信頼を得られます。金融機関はクレヒスをもとに返済できる人かどうかを判断しています。
毎月の返済を期日どおりに続けていれば、信用力の高い利用者として評価されやすくなり、さまざまなメリットにつながります。例えば、クレジットカードの利用限度額が引き上げられたり、ローン審査でプラスな条件が提示されたりするかもしれません。
一方で、返済の遅れや延滞があるとクレヒスに傷がついてしまい、その影響は数年単位で残ることもあります。クレヒスを回復させるのは簡単ではないため、日頃から支払い管理を徹底し、無理のない範囲で計画的にクレジットカードやローンを利用することが大切です。
自分の利用状況で借り入れできるのか気になった方は、事前にチェックしておくことで不安を軽減できるでしょう。三井住友銀行のカードローン診断を活用し、借り入れを申し込めるか確認してみてはいかがでしょうか。
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